西吾妻町村連携講座 下見



明日の西吾妻町村連携講座の下見で鹿沢園地と湯の丸山へ。我が会精鋭8人で森に入る。

鹿沢園地「かえでの小径」の植物種はあまり豊富ではない。かつての炭焼きによるミズナラ林となっているが、その炭焼きの話で黒岩初男さんに新ネタをいただいた。白炭では炭窯造りの際や窯から出した炭に湿らせた灰を上にかけるため、どうしても川辺で炭焼きをする必要があるのだという。また炭焼きにする材料となる木を、土を掘ってまで根元から伐り出したのは根元の方が心材が厚く硬くいい炭ができるほかに、萌芽しやすくなることと、積雪の影響による折損を免れるためではないかとのこと。

YOさんからは「材木の王様はケヤキ、女王はヒノキである」という話や、「ウツギは中が空洞でよく縮む、だから桐箪笥の釘に使った」という話を聞かせてもらった。

湯の丸山は、レンゲツツジの満開はもう一週間後になりそうだ。でも、蓮華の形が綺麗でいいじゃないか。


  


チョウセンゴミシモクレンマツブサ属)は、え!モクレン科だったの?それであのお酒の強烈な味に…?

オククルマムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)があった。この葉や茎に刺がなくもっと葉が細いとクルマムグラなのだと。

最後はギンラン。ササバではない。ギンランとササバギンランの見分け方は、ギンランは花の基部にある苞が花序より低いが、ササバギンランは花序より高くなる。また、葉の形がギンランは狭長楕円形だが、ササバギンランは披針形で先がよく尖る。さらに花穂はササバギンランではややまばらに数個の花をつける…という。なるほど。


  


ヤマナラシには大量の毛虫が!ここでヤマナラシの話をしたかったのだが、これだと困るなあ。

今鳴いているセミはこれ。ハルゼミカメムシ目セミ科)。寿命尽きたものを撮影した。

湯の丸山では標高1,840付近にアカマツがあった!天然更新だとしたらこれは現在のところ最高地点ではないか?