もう一度弁天池上部
思い出した。逢いたい樹がある。もう一度あの森に入らなくては。
今日は別の尾根から登ってみる。立ち枯れの木々を日暈が取り囲んでいて何ともいえない景色だ。
トウヒの大木から流れ出た樹脂が固まっている。やがてこれを指差し琥珀のお話をうまくできるようになりたい。
そうこうしているうちに、今日逢いたかった樹が見えてきた。
早速、計ってみた。やはり万座のトウヒで一番でかい。先日の幹周360cmを11cm上回る371cm。今日からこの樹が万座のトウヒの横綱になる。
しかし横綱の樹冠が寂しい。ふと周りを見ると、なんと横綱の樹冠部がそっくり折れて落ちているではないか!何と痛々しい。かなりの大面積だ。
先週、向かいの尾根から見た時は樹冠はあった。しかも折れた枝は雪に深く埋もれていない。すると、ここ数日の強風&大雪で折れたことは間違いない。風のせいか、それとも季節はずれの大雪は、大木ですら耐え切れなかったのか?とにかく、うまく自己修復し樹勢を保ってくれると良いのだが…。