根子岳〜四阿山 縦走スノーシュー下見



スノーシューを申し込まれるお客様のスキルが年々上がってきています。中には、スノーシューで縦走してみたい、と思われるお客様もいるのでは?と思い、根子岳四阿山縦走スノーシューコースを設定することにしました。その下見に行ってきました。



  


木曜日の今日、あずまや高原ホテル前駐車場は平日だというのに満車!でした。テント泊の大人数グループが来ていたからかな?ここに一台車を置き、もう一台は奥ダボススキー場に行き、私たち二人は第一トリプルリフトに乗車しました。リフト代は今日現在400円で、保証金が100円かかります。券を戻せば100円が返ってきます。つまり300円になります。


  


根子岳への登山はスノーキャットを利用。往復3,300円で、片道料金はありません。



  


スノーキャットはガイドツアーなので、山頂手前の2,170m地点で降りてから、山ガイドさんが見える山や風景の説明を若干してくれます。山が見える日は、聞きごたえがありますね。



  


長野市街地が見えていれば、北陸新幹線やゴミ焼却場の赤白煙突も教えてくれます。



  


根子岳をはじめ浅間・吾妻の山からは北から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ガ岳、天狗ノ頭、唐松岳五龍岳、鹿島槍ヶ岳剱岳別山、真砂山、立山、鬼岳、獅子岳、スバリ岳、針ノ木岳蓮華岳…あたりまでの眺めが素晴らしいのであります。



  


ここから約20分、森を少し歩くと根子岳山頂(2,207m)です。



  


晴天の日は、根子岳山頂には必ず誰かが来ていますね。そういう山です。





山頂の石祠と四阿山の姿。このあつらえも威厳があります。



  


木彫りの大黒天様、いつ見ても味があって良いです。きっと名のある方がお彫りになったのでしょう。





根子岳山頂からの北アルプス



  


記録用として数枚。白馬三山〜五龍岳〜鹿島槍ヶ岳剱岳立山蓮華岳まで、ここが良い。



  


では、四阿山に出発です。



  


右も左も絶壁。注意して。



   


旧火口淵でもある稜線を歩きます。





ここは縦長の巨岩が並んでいるところ。



  


巨岩の横を通り抜けます。狭くて歩きにくいです。溶岩の板状節理がほぼ水平なので、根子岳山頂付近は褶曲隆起等の地殻変動はあまりなかったのかもしれません。





大明神沢源流の岸壁と北アルプス



  


大明神沢源流付近には爆裂火口があったと考えられています。もともとは一つであった四阿山根子岳(四阿火山)は、四阿火山の頂上部が噴火によって失われたために、見かけ上、分かれることになりましたが、この大明神沢源頭の爆裂火口によって尚のこと、別の山らしく存在しています。



  


白いゴリラ出現。





火山学者らが「大隙間(おおすきま)」と呼んでいる鞍部(コル)に向かいます。



  


小池さんは待ってましたとスキー滑走します。



  


この斜面、スキーヤーなら誰しも一度は滑ってみたい、と思うでしょう。





大隙間に到着。



  


四阿山山頂、信州祠の石垣が見えています。





大隙間から眺める根子岳。美しいピラミッド形状です。



  


大隙間をさらに進みます。



  


樹林帯に入ります。ここからしばらく森の中の急斜面と戦うことになります。汗をかくので一枚脱いで、いざ。





四阿山北西の針葉樹林帯。急斜面を登ります。



  


それにしてもこの森の美しこと。光の差し具合が良いのでしょうか。



  


最後は、かなりきつい急斜面です。



  


急斜面を登りきると絶景が迎えてくれます。いい汗かいたな、という感じ。





正面には浅間山がお目見えします。



   


看板を左に曲り、四阿山頂へ。





それにしても浅間山の周りに雲一つありません。



  


尖った四阿山頂に対抗するかのような雪庇。




ここまで来ると、あと一歩です。



  

  


長野県側からの四阿山手前は、スノーシューだけでも大丈夫です。アイゼンは必要ありません。かえって根子岳周辺の方が必要でした。





たまには山頂でポーズ。



  


信州祠よりも稜線を前に進んでみると、群馬県側の痩せ尾根が見られます。上から見下ろす根子岳



  


大横川源流と浅間山



  


八ヶ岳方面、槍ヶ岳穂高方面。



  


今日は山頂でお昼ご飯が食べられるほど穏やかでした。風は冷たいです。



  

  


小池ガイドの華麗なる山スキー。私は恥ずかしながら、山スキーは踵がフリーにもロックにもできることを知りませんでした。私はスキーヤー様のご案内のためには自分でもテレマークスキーを買い、練習しなくてはならない…と思っていましたが、小池さんのおかげで助かりました。私が、今からテレマークをする理由は全然ないんです。だって、踵がフリーよりもロックされている方が、どう考えたってスピード面も回転の自由さも、断然に強いんです。アルペンスキーをマスターした私が、別の滑りに転向する理由は全くありません。





尾根道を歩いて戻ります。



  


とんがり雪庇で記念写真。



  

  

  


四阿山頂から長野県方面に下る道、山頂付近は斜度がゆるくて不思議な地形です。広々としていて気持ちが良いです。



  


ホシガラスの群れかな?と思ったら、一回り小さい、キレンジャクでした。



  


最近、気になっているのは祠の向き。この石祠は山家神社のある旧真田町を向いているようですが、その先には京の都があります。偶然でしょうか?



  


中四阿を右に見ながら。



  


「里宮」とされるところにある石柱には、「金登比羅大神」の文字が。四阿山の里宮ならば、白山比竎権現とか、菊理媛神などと彫ってあるべきだと思いますが、現在一般的に通用している山頂の祠の縁起とは違う由来なのでしょうか…



  


白樺林を進みます。





広々とした菅平牧場。



  


左手には四阿山塊。



  


最後に雑木林を少し通ると、あずまや高原ホテルです。


いやあ、いいコースですね。しかし、せっかく縦走するのなら、あずまや高原ホテルよりも群馬県側に出た方が良いのかな?とも思いました。この下見を経て、いくつかコース設定を進めて参ります。






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