熊川の滝を探しに part-2
長野原町・熊川は、知る人ぞ知る、名瀑が連続する滝の名所…だそうです。以下のHPにも同様のことが載っています。
じねんびとHP「浅間高原みず物語」
http://jinenbito.jp/documents/program/plan/mizu/index.html
今日は不動の滝よりさらに上流にある「槌谷の滝」「相生の滝」を調べます。
道路から森の中へ。けもの道を進みます。
15分くらい降り進むと、爆音と共に木々の合間から水しぶきが見えます。あれがまさしく槌谷の滝。しかし、ここを一般の方を連れて降りて行けるのかどうか…。降りて調べてみたいところですが、あまり時間がないので、すでに聞いていた正攻法ルートから回ることにしました。
地元のMさんが教えてくださった道。しかし雪でスタックするといけないので、車を置いて歩きます。周囲の森は大木が生い茂りなかなか良い雰囲気です。
橋がありました。熊川に架かる橋です。
Mさんはここから熊川を登ったそうです。私も右岸から登ってみることにします。(この右岸が失敗だったようです。)
歩き始めてすぐに、大岩があって、その上に道祖神があります。古くは街道だったのでしょうか。この険しい熊川渓谷沿いに街道とは…と驚きそうですが、ここからかつての宿場町・狩宿宿は近く、狩宿宿(長野原町)と須賀尾宿(東吾妻町)とを繋いだ信州街道の脇道だったのかもしれません。
しかし、凄い藪です。100mも進んだところでスノーシューでは全然アウトな状態になりました。根本的に、熊川の名瀑めぐりをスノーシューでやるという考えを改めなくてはならないようです。
来た道を戻って鉄塔の場所から行ってみようとしましたが、この先も笹薮でした。高原リゾートに物見遊山にお見えになったお客様方を和気あいあいとお連れするイメージが湧いてきません。今日のところは、槌谷の滝まで行くのを諦め、撤退することにしました。
これが、Mさんが撮影した「槌谷の滝」です。これを見に行くエコツアー、どうにかして実現させたい。もっと調査しなくては…
次に「相生の滝」を調べに来ました。熊川の最上流にある滝です。旧別荘地から入ります。ここには旧草軽電鉄廃線跡があり、たまに根強いファンが探索訪問に来ます。その足跡をたどってみます。
周囲はツキノワグマの食痕がいっぱい。熊川の名だけのことはあります。おや、フクロウまでやってきました。突然の来訪者を見に来てくれたのかな?
森の中をしばらくさまよい…
ついに見つけました。「相生の滝」です。
え? なんだかわからないですって?
だって仕方がありません。私も公開するつもりで「相生の滝」調査に来たのですが、地主さんが公開を拒まれているそうなのです。つまり、ここはエコツアーは全然ダメ、ということです。とほほのほ。
帰り道、車までもう少しのところで、右のモミの木下からイノシシがわっと飛び出し、左の森へ駆け抜けていきました。その距離わずか10数メートル。逃げて行ってくれて助かりました。
私の足とイノシシの歩幅を比べてみます。大きかったなー、私よりも重かったかも。超新鮮なイノシシの足跡です。副蹄の跡がしっかり見えていますね。この足跡があればイノシシが近くにいます。皆さん気を付けてくださいませ。