熊川の滝を探しに part-1
浅間山塊と榛名山塊の間にある碓氷火山列(碓氷峠から北へ、鼻曲、浅間隠、菅峰、王城山、高間山、松岩等の連なる山々)の西に、熊川という川があります。熊川は場所によっては大きな渓谷を形成しています。
熊川には人知れず、いくつもの大きな滝があると聞いていました。思い切って今日は、万座のスノーシューガイドが終わってから、協会メンバーと様子を見に行ってきました。
長野原町の「滝原」という集落から、熊川を目指していきます。ちなみに駐車場がありませんので、真似して行ったりはしないでください。
しかし動物の足跡がすごいです。角でこすったような跡も見られます。
もちろんですが、地図には載っていない道です。二股になってしまいましたが、滝に行くので左の低い方に進みます。
いかにも野生動物がいそうな場所で、足跡から見る交通量も多くなってきました。
おや、こんなところにお堂があります。滝の近くにはよく不動明王を祀る不動堂がありますが、それでしょうか?
耳をすませば、滝の爆音が聞こえてきます。崖を下に少し降りてみると、もしかして、あれ? 全然見えません…
どうにかしてもう少し近づきたいので、上流に向かって、降りられそうなところを探します。おや、上流にも滝が。
下に熊川が見えます。結構な水量です。けものみちを通って先へ進みます。
おお、立派な滝があります。これが仙娥滝の上流にある「不動の滝」に違いありません。
対岸にも小さな滝がありますね。あちらの方がきれいな氷瀑になりそうです。もしやあれが「鴨渕の滝」では?
もう16時。クライミングの準備もしてこずにこれ以上近寄るのは危険と判断。今日の熊川への接近はここまでとします。「不動の滝」、いつか必ず間近で観察したいと思います。
熊川の川床は狭く、どうにも沢登りというわけには行かなそうです。一般の方を連れてくるエコツアーまで仕上げるには時間がかかりそうです。
不動堂へ続く古い古い道。集落の人全員が「萩原」という苗字。
秘境ムードたっぷりの熊川と滝群。かつての炭焼き窯の跡。「滝原」の持つエコツーリズムポテンシャルはかなり高いです。
帰り道、険しい道を登りながら、「滝原」と熊川の滝群を世に出せる日のことを思い描いていました。