森林山村多面的機能発揮対策活動組織安全研修
2013年度から中之条町暮坂高原花楽の里で実施させていただいている、里山森林整備&森林環境教育事業は、林野庁の『森林・山村多面的機能発揮対策交付金』を使わせていただいています。
森林・山村多面的機能発揮対策交付金
http://www.pref.gunma.jp/04/e4800021.html
今日は活動組織安全研修。10/4の吾妻郡会場は予定が入っているために、今日、3人で川場村の利根沼田森林組合会場に参加してきました。
講師は林業・木材製造業者労働災害防止協会群馬県支部の篠原次雄さん。いつも明快に、ズバリと話してくださいます。
【機械、装着関係】
- 5台以上の振動機械を有する事業者は、振動工具管理責任者を置かなくてはならない。
- エアクリーナーは使ったら毎回、掃除をすること。
- ヘッド(ギア・ケース)の中の耐熱グリスは一週間に一回、或いは50時間に一回足すこと。グリスが足りていない時は、外して回すとカチカチと音がする。
- 混合燃料は2ヶ月で使い切ること。オイルとガソリンが分離して詰まるなどし、機械が壊れることがある!?シーズン終わりにはガソリンを抜いて(捨てて)、エンジンをかけっぱなしにして完全に燃料タンクを空にすること。
【刈払機の使い方】
- 昔の草刈り・笹刈り用の刃だった時は、刃のかけらが飛ぶ事故はなかったが、現在のチップソーは場合によっては12〜3mは飛ぶ。だから15mは離れて作業をすること。
- 日本製品は刃の厚さが均一だが、外国製は均一ではないためにブレて危ない。
- チップソーの刃が欠けて失明した例がある。保護メガネを必ずすること。
そして、強烈な話が。
2013年8月12日16時半頃、九州で、父親が自宅の庭の草刈りをしていたところ、 草刈り機の刃が近寄ってきた長女(三才)の首に当たり死亡したそうです。
なんということだ… これだけは我が家では絶対にあってはならない。家族が近くにいる時は草刈機を使わないようにしよう。
この講習会では、チップソー研磨機を推奨しています。今回も実演しました。チップソー研磨機、グラインダー、刃研ぎ用ダイヤモンドカッターのセットで2万円台で購入できるそうです。グラインダーの回転数は6500以下じゃないと刃に焼きが入ってしまうので、回転数が調整できるものが良いそうです。
たまげたのがアイデックのスーパーカルマー(http://www.idech.co.jp/html/2karuma.htm)という刃。石跳ねも少なく、跳ね返りもない、安全な高性能刃。見たら欲しくなちゃいますね〜。でも今のところはここまで必要ないかなと。安くなるまで待つことにいたしましょう。