日向見薬師堂に参拝



以前から気になっていた、四万温泉の日向見薬師堂に行ってきました。国指定の重要文化財です。



      


久しぶりに訪れた四万温泉は、とても広く、日向見地区を探し回ってしまいました。
日向見薬師堂のことは、中之条町観光協会HPの以下のページに詳しく出ています。


中之条町観光協会 日向見観音堂のページ
http://www.nakanojo-kanko.jp/rekishi/yakushido.shtml

永延3年(989年)のころ、源頼光の家来、碓氷貞光(うすいのさだみつ)が越後から四万奥の木の根峠を越えて日向見(ひなたみ)を通り、谷川の音に心を静めて一晩中お経を読んでいました。夢の中に現れた一人の子どもから「あなたの読経の真心に感心し四万(よんまん)の病気を治す温泉を与えよう、われはこの山神である」と神のお告げを聞き、目を覚ますと温泉が湧き出ていたといいます。そこに祀ったのが日向見の薬師様です。

薬師堂は明治45年(1912年)に国宝に指定されましたが、昭和25年(1950年)の法律改正によって国指定重要文化財となりました。

 

また、薬師堂の前にある建物が「お籠(こもり)堂」で、薬師様に病気が治るよう、人々がお祈りをするために泊り込みをしたのだといいます。薬師堂を建ててから16年後に建てられたと記録に残っています。お籠堂は、間口約4.79メートル、奥行約3.66メートルで、間口の中央には表から奥に通じる通路があり、薬師堂の正面に出られるようになっています。



お籠り堂をくぐると、すぐに薬師堂があります。現存する県内最古の寺院建築なのだそうです。

薬師堂は、間口3間、奥行3間、寄棟造三間四面。江戸幕府が開かれる前の慶長3年(1598年)、藤原家定が時の藩主真田信幸の武運長久を願って建立したものであり、室町時代の建築様式(唐様和様の折衷)を残しています。堂内の厨子は天文6年(1537年)に造られたものです。

  



薬師如来は多くの温泉地で祀られています。瑠璃光を以て衆生の病苦を救い、無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来には珍しく現世利益信仰を集めています。


あれ?よく考えると、武運長久を願って建立したのに、薬師如来というのもおかしいですね。武運長久で真田氏なら建御名方命諏訪神社になるのが妥当ですが、ここは初めから薬師如来だから、仕方がなかったのでしょうか。





私も、お参りさせていただきました。家族のこと、NPO法人浅間・吾妻エコツーリズム協会のこと、戦国真田の吾妻侵攻とあがつまの山里花をめぐるエコツアーのこと、岩櫃城忍びの乱のこと…が天下と共に泰平に治まりますように、と。



  



隣にあるのが御夢想の湯(ごむそうのゆ)。四万温泉発祥の地でもありますが、先ほどの碓氷貞光の伝説の他に、坂上田村麻呂が東夷征伐の途中に入浴された、という伝説もあるそうです。泉温47℃、pHは8.6のアルカリ性の温泉で、「石膏泉」とも表示されていました。9時〜15時までなら無料で入浴できるそうです。






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