囀石のモミ と 囀石



久しぶりに中之条町の「囀石(しゃべりいし)のモミ」を見学してきました。

中之条町から県道53号線を7kmほどみなかみ町方面に進むと、「囀石」「日本一のモミ」などの看板があります。左折して300mほど進んだところに、この巨木はあります。



  

囀石のモミ(看板より)

  • 樹齢 800年
  • 樹高  37m
  • 樹廻り 7.8m

 小渕家の屋敷内にあるこの樅の木は、火災に遭い幹の中心が空洞となってしまったが、樹勢は旺盛で南北18mの枝張はきわめてめずらしい状態の巨木である。
 全国では横綱(日本一)に格付けされている。

  昭和63年3月26日 中之条町指定の天然記念物



昔から、このモミの木は旅人の道しるべとして親しまれてきたそうで、小渕家は敷地に生えているこの木に由来して『樅の木大尽(だいじん)』と呼ばれていたそうです。




  



うわっ、恐竜の足のようだ…。ブラキオサウルスが全長約25m、体高(頭頂高)約16m、体重は80t以上。バイオマス量としてはブラキオサウルスの方がやや上か。しかしこの脚の太さはこちらの方が…いや、地下部も入れればバイオマス量でもモミが勝つのでは?!







でかいですね本当に。形もいいです。




    


火災に遭い、空洞になってしまった幹…あ、この分があるから、ブラキオサウルスの方がやっぱり上かもしれませんね。



    


ざっと幹周を測ってみました。斜面に立っていて巨木なので、かなり斜めに測っていますので、8.2mと出ました。看板の7.8m位で間違いないでしょう。あれ?火事がなかったら幹周10m近くあった可能性もありますから、そうなればブラキオサウルスよりも大きかったのかな?


近くに最近、中之条ビエンナーレの作家さんが作った道祖神もありました。可愛らしい道祖神です。



  


樹木の上の方を見てみると、結構大胆に枝を伐られていますね。何かの邪魔をしいたのでしょうか。衰えなければ良いのですが…。しかし、古い枝打ちあともありますね。伐り過ぎてはいないようです。しっかり見てくれている方がいらっしゃるのでしょう。


おや、神様が降りてきたようですね。ではこれにて失礼します。それではまた…



  


折角なので、囀石(しゃべりいし) を見学していきます。道路から見える看板の法面の上にあります。



    


駐車場はないのですが、道かたのようなものはあり、上には行けるようになっています。灯篭や石祠がありました。






これが、吾妻七つ石の一つ、「 囀石(しゃべりいし)」です。


奥まで行って、振り返った位置が一番よく撮れました。

その昔、親の仇を探して旅をしていた男がこの地を通りかかり、この石を寝床として一夜を明かすことにした。

夜中、男は人の話し声で目を覚ました。耳を澄ますと、声はなんと石の中から聞こえていた。しかも話の内容は男の目指す仇のことであり、その仇の居場所まで話していた。男はこれぞ神仏の助けと信じ、その場所へ赴き、見事に仇をとることができた。

その後もこの石は幾度も声を発し、人々の役に立つことを話したので、土地の者は石の神としてこの石を祀った。しかしあるとき、この石の近くを訪れた旅人が石の声を聞き、驚いて石の角を刀で斬りつけてしまった。以来、この石が声を出すことはなくなったという。


げ、もう喋らなくさせてしまったとは何たるふとどき者め!


どんなお喋りしていたんでしょうか。気になります…






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