第2回 嬬恋村ジオパーク構想準備委員会


第2回嬬恋村ジオパーク構想準備委員会会議が嬬恋村役場会議室で実施されました。





嬬恋村ジオパーク構想これまでの取り組みについて、嬬恋村ジオパーク推進協議会設立総会について、規約、構成員、全体事業計画、ジオ資源とジオストーリーについて…などの説明と議論がなされました。


嬬恋村ジオパーク推進協議会の規約(案)で、議決権のある会員枠をどこまで広げるか…についての議論でかなり時間が費やされました。本来であれば、分け隔てなく多くの会員がいた方が民主的で公平なのは決まっているのですが、そうすると意見の集約が難しくなり、コマを進められなくなる懸念があります。期限内で消化しなくてはならない助成金を活用して進めるのですから、私は人数の上では、原案通り少人数でまずは形になるまでガンガン進めてくれた方がいいと思いました。ただし、その選抜メンバーが役場の職員、各自治体の長など、名前をお借りているお偉い様方…のように見えたので、これだと役場一般会計からの支出、助成がストップし、民間に引き継ごうとした途端にこの推進協議会は崩壊するような気がします。私はそういう事例をいくつも見てきました。


民間人の割合を多くしないと!…とは思うものの、一般の民間人、特に働き盛りの現役世代が報酬なしの会議に度々呼び出されるのはキツイですし、まとめ役になるのも大変なので、事務局や煩わしい作業は一切、役場の方々に委ねたいのが本音のところでしょう。いっそのこと、パンフレットやもろもろの仕組みができるまで、このままCeMIさんのような外部業者に完全にお任せして進行してもらい、数年後、整備マニュアル化されてから「ハ〜イ、皆さんこの通りやってくださーい」→「ハイ、解りました!」…という手もあります。名前は自由に使ってもらうが、口は出さない。コーディネート側は最高にやりやすくなります。ジオパークが形式上だけを整えれば認定されるものであるならば、認定の可能性はグッと上がることでしょう。


これまでのジオパーク学習会で拝見した、他の地域の事例では、地域のために全身全霊を投げ打てる程の情熱のある民間人がいて、その方に、地域が全面的に「協力・応援していこう、事務局として機能するように、食べていけるようにしてやろう」という気概があったように思いました。しかし、嬬恋村には(多くの中山間地域がそうであるように)、情熱のある若者に最後まで突っ走らせてやる気概が足りません。もちろん、たくさんの人が応援してくれますが、そうでない、妨害するような人を擁立する力も相当に強いのです。だから、優秀な人材が外に出て行ってしまう。地元生まれ育ちで若い人、例えば橋詰将太氏や松本大氏のような人材を事務局やトップに選出して、「我が村の若者のために仕事を創出しよう!」という心意気にならないと、本当に難しいと思います。そこまで切羽詰っていない、(実は)豊かな村だというのもかなり痛いところです。根本的な要素かも。


…が、結局、会員枠はかなり拡大する方向性になったようです。


次に、規約についての協議では「嬬恋村ジオパーク推進協議会」という名称に「浅間山」が入っていないことや、目的に「浅間山を中心に…」という記述が入っていないことが議論されました。確かに、ジオパークで勝負していくのならば、「浅間山」を全面的に露出して売り出して行かないと、何が突出し注目すべき点であるジオパークなのか、ぼやけてしまう様に思いますし、今後周辺の市町村を巻き込んでいく際に、「浅間山ジオパーク」「嬬恋村ジオパーク」のどちらの方が賛同し便乗しやすいかは一目瞭然です。





…が、「浅間山ジオパーク」にした場合は、万座温泉やバラギ高原、田代地区の畑などはジオ的に、地質的には浅間山とほとんど関係ないものから発生していると言えるので、これまでさんざん参加協力してきたそれらの地域の方々には疲労させただけ、ということになってしまいます。こりゃあ、ダメですね。「嬬恋村ジオパーク」にするしか無いのではないでしょうか。


というようなことを議論していたらあっという間に2時間半が経過し、その他の議題を消化して準備委員会は閉会しました。


次回は嬬恋村ジオパーク推進協議会設立総会と記念シンポジウム、3月17日(月)にコマが進みます。おや、講演講師に産業技術総合研究所の渡辺真人さんですか!4年ぶりの再会です。ご活躍のようで何より。講演が今から楽しみです。






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