御代田町(長野県北佐久郡)のアサギマダラ観察会を視察
インターネットで調べ物をしているうちに、ふと、長野県北佐久郡御代田町のアサギマダラ観察会イベントを見つけました。
アサギマルシェ@面替&アサギマダラ観察会
http://www.walkerplus.com/event/ar0420e46819/
来年は中之条町入山暮坂の『花楽の里』にて、アサギマダラ観察会を実施してほしいというご依頼を頂戴していますので、今さらながら他の地域がどのように実施しているのかを見学に行ってきました。
当初、なかなかこの御代田町面替地区っていうのが見つかりません。ようやく「おもがえ」という地名が解り、たどり着くとこれまた手作り感あふれる駐車場案内&駐車場です。
大星神社はこの面替集落に鎮座する小さな神社のようです。境内にはケヤキ大木が数本あります。
しかし、上田市太郎山には市の天然記念物となっており由緒もある「大星神社」があります。恐らくはその分家であると思われます。
長野県上田市 大星神社
http://www.genbu.net/data/sinano/oobosi_title.htm
公衆トイレはなく、簡易トイレでしたが、使用にはかなり決断力がいる状況でした…
そくぞくとフリーマーケットがOPENして行きます。「大星・アサギマダラの会」のブースは一番手前にありました。
大星・アサギマダラの会ピンバッチができました。
シャツや帽子にピンバッチを付けて、蝶が飛び交い、生きもの豊かな里をつくる活動を盛り上げませんか?
その羽はステンドグラス
舞い姿は天の羽衣
生態(生き方)は自然の意志を想わせ
2,000kmの飛翔はロマンの世界へ誘う
群なす蝶飛び交う里を造りたい
大星アサギマダラの会
こちらは乾燥フジバカマを使ったアロマポット。あれー、こんなにいい香りがするんだ。ちょっと調べてみると、フジバカマは昔から香料として用いられ、香袋に入れて着物に忍ばされていたそうです。
木のコースター型ネームプレートは昨日、急遽こしらえたんですって。
午前中はアサギマダラ自由鑑賞です。やがて、大星・アサギマダラの会スタッフの方から掛け声がかかりました。マーキング観察会の時間です。
昆虫博士が見えたと思ったら、佐久市ハイウェイオアシスの昆虫体験学習館の金子順一郎さんでした。知っている人です。アサギマダラのことをいろいろと話してくださいました。
- アサギマダラはこの辺りでは、摂氏22度を追うと出会える確率が高くなる。
- 南から渡ってきたアサギマダラは、この付近でイケマに卵を産み、この付近で死んでしまう。
- 当地のイケマは冬は枯れてしまうので、孵った成虫はここで卵を産むわけにはいかず、イケマの仲間である常緑のキジョラン(ガガイモ科)を求めて南に渡っていく。キジョランのある南限が、越冬においても南限の場所となる。
- 最長152日間、生きた記録がある。
〜Wikipediaからちょいと〜
幼虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含む。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられている。また、成虫のオスがよく集まるヒヨドリバナやフジバカマ、スナビキソウなどには、ピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれ、オスは性フェロモン分泌のためにピロリジジンアルカロイドの摂取が必要と考えられている。
まずはアサギマダラを捕獲します。ここでは、どういう訳か皆さん網を持っていません。素手で捕まえていました。
マーキングした場所、日付、記入者の名前を書きます。
御代田町9月22日赤木道紘 → MIYOTA0922AMとなるわけです。
アサギマダラの翅には鱗粉が少なく、だからこそマジックで文字が書けます。蝶にとって鱗粉は、雨を弾いたり、空気抵抗を下げたりして飛びやすくする機能のほか、色を反射して異性にアピールしたり、敵の眼を欺いたり、日光を受けて体温を上げたりととても重要な意味を持っている…はずです。その鱗粉がなくても生きていけるということは、非常に頑丈な蝶だということです。
子どもだけじゃなく、大人も、お年寄りも夢中になっていました。
主催者側には、マーキングした内容を表にしてまとめておき、インターネットなどに情報投稿する役目があります。坊や、上手にできたね!
最後は、昆虫博士による他の昆虫解説がありました。キタテハ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、ベニシジミなどの蝶も吸蜜しに来ていました。うーん、こういう形式で行う場合は、他の昆虫の事も詳しくならないといけないみたいですね。頑張らなきゃです。