六合村入山引沼の迎え盆
旧六合村、入山引沼地区で、「迎え盆」に合わせて山本茂先生のお家(隠居「安兵衛」)でサマーコンサートが実施されました。当協会も共催という形で、インターネット上で宣伝させていただきました。
隠居「安兵衛」サマーコンサートと山里の迎え盆体験
http://aaes.heteml.jp/event/?p=509
六合村出身の若手ピアニスト:黒岩航紀氏のピアノコンサートです。
ご家族の方らしい方々が受付をされていました。安兵衛コンサート始まって以来?の盛況ぶりで、ありとあらゆる椅子を出しても足りません。場所も超満員で終いには階段にも座る始末。会場に入れない人もいらっしゃいました。演奏者の写真撮影、録画、及びインターネットへの流出は禁止だったので、私は入れなかった方と交代し会場を出ることにしました。
来年は、大人がコンサートを鑑賞中に、退屈してしまう子ども達を集めて(預かって)何かしようと思います。そうすれば、インターネットでも大々的に宣伝できそうですね。昆虫採集、スイカ割り、沢遊び、何がいいかな…
さて、私は後半の演奏を待っている間、こんなものを車から取り出してきました。
【左上】
DOPPELGANGER OUTDOOR フォールディング アルミフレーム ウルトラライトチェア(耐荷重150kg) 2,520円
【左下】
DOPPELGANGER OUTDOOR フォールディング 超々ジュラルミンフレーム ウルトラライトレッキングチェア(耐荷重100kg) 3,700円
【右上】
キャプテンスタッグ トレッカー マイクロイージーチェア ブラウン(耐荷重60kg) 4,200円
【右下】
DOPPELGANGER OUTDOOR フォールディング ジェラルミンフレーム ウルトラライトマイクロチェア(耐荷重150kg) 2,100円
入れ替わられた奥様方に試乗を依頼。すると、この商品が最も人気だったようです。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) アウトドア フォールディング 超々ジュラルミンフレーム ウルトラライトレッキングチェア C1-71
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移動販売車から演歌が流れる頃、ちょうど終わりました。そこで協会ガイドさんにも試乗してもらったところ、彼らはこの商品の方を支持しました。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) アウトドア ウルトラライトチェア C1-55 超々ジュラルミンに改良版
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うーん、真っ二つに別れましたね。これはもう、現地に持って行って比べてみるしかありませんね。
ピアノコンサートが終了後、本家「安兵衛」に行くと、迎え火を焚くのを数組のご家族が待っていらっしゃいました。麦わらを持って、村の一角に集まります。この村門には卒塔婆が建てられています。墓地なのでしょうか?
マッチには簡単に火をつけられるのですが、麦わらにはなかなか火をうつせません。大人がやらずに、できるまで何度でもやらせるのです。
ようやく火がつきました。手持ちの麦わらを火の中にくべて、唄います。
「じーさん ばーさん この火の灯りで おいで おいで」
こんな唄です。
火が消えたら、本家「安兵衛」へ。六合流の迎え盆の飾り方、盆棚を見せていただきました。お盆にご先祖を迎える場所が盆棚で、精霊棚とも言うそうです。熱心な新興宗教の家、しかも北海道で育った私は、このような山里に伝わる民間の年中行事すら知りません。ぜひ、一から教えていただきたい(私は、実家の宗教を継承していません)。
山本家の盆棚は、仏壇の前に小さな座卓のようなものを置いて、その上に色鮮やかなゴザを敷いています。しかし本来は菰ムシロを敷き、端が解れて床に垂れ下がっているのが具合がいいそうです。解れたムシロを伝ってご先祖様が盆棚に上がって見えるのです。
※真菰(まこも)
マコモはイネ科の多年草。各地の池や沼などに古くから群生し、食用にもされている。お釈迦様が真菰で編んだ寝床に病人を寝かせて治療されたという謂われから、仏事に関係深く、日本でも、真菰で編んだ盆ござ、盆舟などに使われています。
これを祭壇とし、両側に葉のついた青竹を立て、洗濯竿のように横にも青竹を通し、そこにうどんを垂らします(今年は手抜きでそうめんが乗っていた!)。ご先祖様が祭壇にお供えしたご馳走をあの世に持って帰る際に、そのうどんを紐代わりにして結わえて帰るのです。これを「かちん縄」と言います。六合でも入山ではうどんを垂らしますが、南部では垂らしません。さらに、地域によって横に張るのが注連縄だったり、違ったものを下げているのだそうです。
この方が90歳まで「こんこんぞうり」を編んでいた山本りゃうさん。つい先日、100歳におなりになる一週間前に他界しました。
盆棚の上には、ご先祖様のお位牌を安置し、五供(香・明かり・花・水・食べ物)と、なす(牛)やきゅうり(馬)などをお供えします。牛馬は我が家にお帰りになられるための足です。お迎えする時には早く来て欲しいから馬、帰りはゆっくりお帰り頂くために牛と云う配慮だそうです。
位牌(いはい)とは、死者の祭祀のため、死者の戒名などを記した木の板をいいます。数え方の単位には、「柱」を用います。最近の一般的な位牌は、下地材質に檜などを使い、表面を漆やカシューを塗って黒い札板とし、文字や飾りに金粉、蒔絵などで演出したものが一般的ですが、昔は「繰り出し位牌」と言って、多数の薄い木の札が重ねて納められるようにした箱状の位牌で、一枚一枚に一人の戒名・俗名等を記していたのだそうです。
山本家では、盆棚の脇の「盆提灯」は設置されていませんでした。お花は盆棚の両脇下に。盆棚の上に乗り切らない供え物、ご馳走は床に置きます。また、この仏壇は神棚と一緒になったもので、左側が神棚、右側が仏壇になります。上に神棚というのは見たことがありますが、こういうものもあるのですね…仏壇の扉は、今日は全ての位牌を出したので閉めています。祖先さまは今日は仏壇の中ではなくて、盆棚の上、このお部屋でおくつろぎになるのでしょう。
16日には送り盆、送り火があるそうなのですが、私も家のことがあるので16日には寄れなさそうです。送り盆には各家が盆棚の上のご馳走を、ご先祖様があの世に持っていけるように、送り火の際に持ってくるのだそうですが、それは集まってきた子供たちのお腹の中に入るのだそうです。今年は、何人の子供たちが集まってくれるかな…
さて、我が家でも、これを機会に盆棚を復活しようと思います。来年は我が家の映像をご覧いただけるかもしれません。
【参考】簡単な盆棚の作り方
http://obonnohakamairi.seesaa.net/article/123377764.html