佐藤先生ご一家と石樋沢歩き&カフェ「源流の森」へ



佐藤先生ご一家がお見えになり、今回は石樋をご案内することにしました。数年前とは違い、子供たちも大きく成長しました。これからは、もっとディープな自然にも連れて行けることでしょう。これから楽しみです。




  


まずは「干俣のしみず」へ。以前から、佐藤先生との野外活動には「おいしい水」がつきものでした。今回は3か所から水を採取し、飲み比べをしてみることになりました。





次に訪れたのは「干俣神社の湧水」です。なんと神社の境内から小川となって溢れ出ているのです。




  


この小川の川底にはバイカモがあります。バイカモは水の綺麗なところでしか生育しません。正真正銘の清水なのです。さつきちゃん、はじめてのバイカモの味は「おいしい」そうです。太陽と土と水の恵みを受け入れられるように育てた両親の賜ですね。天然のものは美味しくできているのです。




  


ここで二つ目のペットボトルに水を入れます。今はこうして汲むしかありませんが、現在、配管を引いて川の中に入らなくても、誰でも汲めるように工事中でした。11月には完成するそうです。
ここから、車で移動し、石樋の滝ハイキングコースへ。「熊出没注意」の看板が。そうです、ここは野生のツキノワグマのテリトリーです。


清流「石樋」らくらく沢歩き ★ 源流の森を訪ねる
http://ecotourism.or.jp/shinrinyoku/ishidoi_sawaaruki.html







まずは石樋の滝へ降り進みます。




  


まずはハコネサンショウウオ探し。いつもならたやすく見つかるのですが、今日は時間がかかってしまいました。ようやく、捕まえられてくれたのは小さな小さなハコネサンショウウオ





エラが写っているのがお解りでしょうか?ハコネサンショウウオは肺が無く、皮膚呼吸で酸素交換をします。そのために体が乾くと死んでしまうそうです。ハコネサンショウウオの成体はエラが無くなってしまいます。進化の過程を考えると、やはり温度の低い源流付近に生息するハコネサンショウウオサンショウウオの中でも原始的なのだと思います。もう少し南、あるいは暖かいところに行くと活動が活発になるので肺呼吸もするようになり、川から這い出て川岸のミミズなども食べるようになる。さらに進化するとピョンピョン飛び跳ねてさまざまな昆虫なども捕食するようになる。これがカエルで、皮膚呼吸よりも肺呼吸での酸素交換の方が多くなってくる…
ところが人間では、皮膚呼吸はしていません。肺呼吸だけになります。人間にとって、皮膚とは排泄器官です。生命とはかくも新しい環境に適応していくのです。




  


では、沢登りの伝家の宝刀、「草鞋」を履いて、滝の右側のちょっとした崖を登ります。上の樹にロープをかけて、よっこらしょ。草鞋のおかげで、まず絶対に滑りません。まずはママから登って、





さつきちゃんもトライ。危なげなく、ラクラクに登れます。これが草鞋のちから。




  


石樋の水流は横に広がっているというか、歩き方によっては登山靴でも歩けてしまうほど浅い川床です。でも、足は相当冷たいです。真夏ですが水温は10度を軽く下回っています。ずっと水の中は冷たくてとても歩いていられません。





走り回る子供たち。気持ちいいところですものね。解ります。




  


石畳状になった川床は200m位続きます。登山道と交差したところで、草鞋から登山靴に履き換え、少しの間、登山します。




  


登山時間は約30〜40分。もっとゆっくり歩いても構いません。最後は、少し笹をかき分けて進みます。





そしてようやくあるのが、ダケカンバの巨木がある「源流の森」です。




  


さて、ネイチャー赤木のカフェ「源流の森」をオープンするとしましょう。今回は秘密兵器を使います。JETBOIL(ジェットボイル)のチタニウムです。


保温クッカーと熱効率の高いストーブがセットになった簡単便利なアウトドア用調理器具です。-6度でも安定した火力を発揮するサーモレギュレートテクノロジーを搭載し、軽量かつ高出力。クッカーの底のフラックスリングが抜群の熱効率を実現しています。グループでの使用を前提にした大容量タイプです。0,8Lの水が入りますが、沸騰時に噴きますから0,5L程度を入れるのが相応しいでしょう。0,6L入れて噴いてしまいました。今日の森カフェは私を含めて5名です。着火してから沸騰まで3分とかかりませんでした。水はもちろん、さっき汲んできた干俣神社裏の湧水です。




JETBOIL(ジェットボイル) バーナー SOL チタニウムサンド  1824324 【適合性検査済日本正規品】

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そしてもう一つの秘密兵器がこれ。「旨いコーヒーを淹れるもっとも環境に優しい方法」にこだわってみました。ボダム社のトラベルブレスセットです。350ml用に粗挽きコーヒー豆を14g入れ(細挽きはフィルターの目詰まりや圧力過多を引き起こす可能性があるのでダメ)、300mlのお湯を入れて4分待ち、プランジャーと呼ばれる棒を下に押すと、極上のコーヒーが抽出されます。ペーパーフィルター等の油分を吸収してしまう素材を使用していないため、コーヒー豆の油分、つまり、コーヒーの旨みやアロマを生かし豆が本来もつ味を抽出できるのです。いいでしょ(喜)。




【正規品】 BODUM ボダム TRAVEL PRESS SET トラベルプレスセット 0.35L RED K11102-294

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ネイチャー赤木のカフェ「源流の森」です。この至福の時間を、私のとっておきの場所でお過ごしいただくために私はエコツアーガイドになりました。コーヒーをあまり飲まない子供たちも「美味しい」とコーヒーをおかわりしてくれました。




  


最後に、清流をはぐくむダケカンバの巨木に挨拶をして、この森を去ります。途中で笹舟遊びをして、下山しました。




  


このあと、嬬恋村のもう一つの美味しい水、「清水法水」(弘法大師の湧水)をご案内しました。集落の軒先のようなところに設置されていますが、どういう訳かまろやかで美味しいんです。恐らく、水に溶けているカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルの比率が良いのだと思います。そして、現代人に不足しがちなミネラルを補えるこの水を飲むと本能的に「美味しい」と感じるのかもしれません。


そしてなんと、佐藤先生ご一家も帰ってから利き水をしてみたところ、この「清水法水」が一番美味しかったそうです。うーん、数々の名水を押さえての一位です。本当にすごい水です。


ところでカズ君はなにやらこの水が気に入ったらしく、夏休みの自由研究の題材にするらしいです。ふーん、一体どんなふうになるんだろう?








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