西窪神社春季祭典 宵祭り



今年は西窪区メゾン組の伍長を仰せつかっているのですが、メゾン組は人数が少ないので、祭典委員も兼務になります。明日の西窪神社春季祭典の準備と宵祭りのために、今日は西窪神社に詰めさせていただきました。




  


まずは朝8時に集まり、お掃除と準備をします。この作業のことを『お庭草』というそうです。
参道を掃いたり、提灯や花しだれで飾ります。作業が終わったら飲み物が振るまわれます。




  


西窪神社の鳥居はコンクリート製です。石段を上ると社殿があります。




  


ご参拝の作法が書いてあるのはありがたいです。社殿(正殿)の中には拝殿があり、こちらは古い建築物です。




  


落ち葉を焚火しているところで炭に火を付けます。火がついた炭は火起こし器で運びます。囲炉裏での暮らしが無かった私にとっては、この火起こし器を見るのも初めてのことです。社務所の囲炉裏に火が入り、祭典委員や区の役員さんがここで一日留守番をします。




  


囲炉裏を囲んで、村の長老たちからいろんなお話をお伺いしました。例えば炭については、

  • 炭の火起こしには夏下冬上(かかとうじょう)という格言がある。種火を夏は下に、冬は上に置く。
  • 寒いところにあった炭を急に火の真ん中に入れると、中の空気が膨張して炭が跳ねて危険なので、周りに置くようにする。
  • 炭は皮の部分がパンと跳ねる。またクリも割と跳ねる。
  • このあたりではアカシアの炭が一番いい。ナラよりもいい。

のだそうです。とても勉強になります。


夕方になり、いよいよ宵祭りの時間。渋沢招夫(えきお)様のご厚意により、なんと高級猪肉が振る舞われることになりました。







囲炉裏で、豪快野生の猪肉バーベキュー。西窪神社での宵祭りは毎年こうなる…訳ではありませんが、私も細かいことは気にしない嬬恋人なので、この映像を載せてしまいます。しかし、この猪肉の美味いこと。11月に獲ったメスじゃないとここまでの味は出ないそうです。渋沢様、本当にありがとうございました。

嬬恋村では、キャベツ農家の仕事が始まりました。春のお祭りでは、これから仕事が始まるので、力をつけるために精の付くものを食べて、秋のお祭りでは豊かに実った農作物の収穫に感謝し、神様にお供えを捧げる祭事です。


渋沢様が啓蟄(けいちつ)という二十四節気の一つを教えてくれました。3月6日或いは3月8日ごろです。大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。農家も冬から目覚め、仕事に精を出します。商売も同じ。会社の朝礼では心機一転、心してかかるように気合いを入れていた…そうです。


寒い気候の嬬恋村では、まだふきのとうもこれからですが、農家の仕事が始まるこの時期に春季祭典を行うのはとても良いことだと思いました。







今晩は、提灯の明かりを点けたままで帰ります。明日が本祭りです。学びと良い出会いがたくさんありますように。




人気ブログランキングへ にほんブログ村 環境ブログ エコツーリズムへ にほんブログ村 アウトドアブログ 野遊び・森遊びへ にほんブログ村 アウトドアブログ 自然体験へ