石樋の滝と源流の森スノーシュー





今日のスノーシュー嬬恋村の天然記念物「石樋」にある氷結した滝と、その上部にある清流宇田沢の源流となる水源の森を訪問するコースです。夏の間は東海大学嬬恋高原研修センター様の敷地内から上って行くのですが、冬、バラギ高原嬬恋スキー場のリフト(現在はパルコール嬬恋様が運営)が動いている間は、リフトに乗って上から歩いて下りてくる楽々コースを取ることができます。




  


第5カルテットリフトに乗車します。一回券は300円。長いリフトにしては良心的な値段です。リフトを降りてからスノーシューを装着します。




  


そのまま、ゲレンデを上って行くと、左に片斜面のゲレンデがあります。昔のバラギ高原嬬恋スキー場のゲレンデで、現在、森に戻すための植林を行っている場所です。ここを左に上って行きます。




  


昔から気になっていたのはこの時期、大量に雪の上に発生しているセッケイカワゲラ(通称雪虫)。生活している樹木から落ちてしまったのだとばかり思っていたのですが、どうやらそうではないようです。友人のインタープリターが調べ、ブログにアップしてくれたので紹介します。


セッケイカワゲラについて
http://plaza.rakuten.co.jp/calfee/diary/201203080000/


佐藤さんは雪を何やら触っています。何か見つけたのでしょうか?





おやおや、雪上アートでしたか。まるで菊の花みたいですね。




  


やがて、左下に「源流の森」の案内看板が出てきます。ここを左に進みます。動物の足跡がたくさんあります。大型動物の足跡はカモシカ




  


ダケカンバの樹に洞があって、どうも動物がいそうな気配…もしかしたらヤマネかも?!
ところが、中に樹皮などを運んだような痕跡がありましたが、動物はいませんでした。




  


途中、真っすぐ下りるとちょうど気持ちが良い斜面を降り、そのまま進むと大きなダケカンバ群が見えてきます。「源流の森」に到着しました。





清流・宇田沢の水を育む源流の森。夏は地面から水が昏々と湧き出る姿が観察できます。その真下にあるダケカンバのマザーツリー。広葉樹は根を斜面の上に伸ばす性質がありますので、このダケカンバは源流を水を吸って大きくなったとも言えます。だからこんなに神々しいのでしょう。




  


ここではしばらく休憩し、ゆったりとした時間を感じていたいものです。樹洞があるので、覗いてみると良いでしょう。





その隣にあるもう一つのダケカンバ巨木は、幹の様な太い腕を斜面下に伸ばしていて、とても力持ち。雪を少しどかして佐藤さんに座ってもらいました。お仲間と、恋人と、ここに座らせてもらっての記念写真はいかがですか。樹木もうれしそうです。




  


ダケカンバの樹皮を少しめくってみると、おや、クモが冬眠していました。ダケカンバの巨木はこうしてさまざまな生き物たちの生命を育んでいます。多くの森の生き物たちが大きくなって欲しいと願っているから、ダケカンバは巨木になることができるのです。
その後、味のあるミズナラ老木を見つけました。どうやらサルノコシカケの類に分解されつつあるようです。




  


そして、ブナの若い樹を見つけました。この辺りにはかつて大きなブナの樹があったそうですが全て伐り出され残っていません。それでも、ごくまれにブナの若木を見つけることができます。地中に残った種が芽吹いてくれているのですね。驚いたことにこんな細いブナでも、ツキノワグマが木登りした爪痕がありました。ブナの実や若芽の味を知っているのですね。




  


ウリハダカエデ樹皮の印象的な模様を観察し、斜面下に降り進むと石樋です。




  


足元に注意しながら宇田沢沿いに下りて行きます。





ここが、夏の季節に登山道から出られる場所です。冬は石畳状になった河床の一部を見ることができます。





その下にあるのが、ミニ氷爆となった「石樋の滝」です。小じんまりとして、いい形をしています。綺麗ですね。




  


ここから登山道に戻り降りて行くと、左側に2本のモミの樹があります。ここから左に入ります。ところが、このモミの樹にもツキノワグマの爪痕がありました。モミの樹には餌がありませんから、どうしてでしょうか?…私は、ツキノワグマもモミの樹脂のフィトンチッドを利用しているのだと考えています。




  


そのまま左に進むと、かつてのバラギ高原嬬恋スキー場の車両置き場があり、スキー場に連絡しています。





最後は、ビギナーコースに出てきます。ヒップそりを持ってくるといいですね。


このコースは、バラギ高原のリフトを使って楽々に下りて来れますからスノーシュー初心者には最適のコースです。大きな汗をかく運動もありませんから、森林浴セラピーにも最適のコースです。




「石樋の滝と源流の森スノーシューコース」、3月下旬まではご案内が可能です。
皆様のお申込みをお待ち申し上げております。


石樋の滝と源流の森スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/baragi_ishidoi01/index.html




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