角間山から湯の丸山登山コース下見
湯の丸山に隣接する角間山は、単一では魅力に欠けるので湯の丸山と合わせたWトレッキングでコースを作ろうと思う。角間山付近はここ数年歩いていないので、紅葉のピークは少し過ぎたが、下見しておきました。
旧鹿沢温泉紅葉館の少し先に、広い駐車場があります。この道路向かい、旧鹿澤スキー場看板や第九十八番・十一面観音があるところから入山します。
カラマツ林をジグザグに登って、
牧柵を越えると、平坦な道に出ます。良いモミジがあったので振り返ってパシャリ。
この先にあるあずまやは本当に雰囲気がいい。この場所でお客様をおもてなしできれば最高だと思います。
ここは、かつては車が往来した林道のようで、広い道が隣接しています。桟敷山方面から来たこの道は湯の丸山方向に延びているように見えますが、
その道は右にぐっと曲がり、角間山方面へ。階段をいくつか上ると、
角間山全貌が見えます。この辺りも広々としていて気持ちが良い場所です。マットを敷いて寝転がりたくなります。
途中、使われずに鄙びたあずまやがあります。カラマツが目立ってくると牧柵があり登山道に戻ります。
シラカバの葉はもう散ってしまいました。マユミの実がきれい。
カエデの紅葉かと思ったらミズナラの紅葉でした。秋のミズナラ葉は“黄金色(こがねいろ)”と称されますので、ここまで赤いのは珍しいです。
角間峠に到着。展望の良いあずまやがあり、皆さん景色を楽しまれているご様子。
角間峠の看板を右に曲がり、角間山本体に入ります。斜面をジグザクに登っていきます。
カラマツの黄金色がまぶしい。
稜線に出ると、その先にもうひと山あることが解かります。これが下から見えていた山頂のふくらみ。
最後は鎖があるほどの岩場ですが、さして危険ではありません。
角間山山頂に到着。この先、鍋蓋山にまで登山道はつながっています。
ビデオカメラを回してみました。風の音が入ってしまいましたね。
また、ジグザクに角間山を降りていきます。看板分岐点まで下りて、今度は湯の丸山へ。最初はモミ属の人工林が左にあります。
角間峠から湯の丸山への上り道はかなり険しい状態。この道は、上りよりも下りで使うことが望ましいと思います。
景色の良いところで、休憩を入れます。
この休憩地点以降は、左右の景色が開けてきます。先週来た湯の丸山北峰に到着しました。
浅間・烏帽子火山群を一望。突出した溶岩ドームの山が目立ちます。
湯の丸山北峰から見た角間渓谷方面。大きな岸壁が見えている。あの渓谷で昔、猿飛佐助が岩を飛び越えて修業したと聞きます。見えているのはその岩ではありません。大笹の農家の山崎さんが、岩場の方が紅葉が良くなるのは樹木の生理現象だそうです。
湯の丸山北峰から角間峠への稜線を歩きます。遥かな四阿山に向かって歩いていく感じ。
空でも飛べそうな気になりませんか。
雲上の景色を楽しみます。桟敷山の西麓の紅葉もきれいです。
角間山が近くなってきたら、道は険しくなってきます。後半は岩があるのでお気をつけて。
角間峠まで下りてきました。まだ残る、最後の紅葉を楽しみながら歩きます。
夕暮れ時の登山道。向こうに見えるは西篭ノ登山。私の影も長くなってきました。
カラマツの黄葉はもう少し良くなりそうです。
浅間山麓では数少ないコシアブラ。レモン色に黄葉します。
このルートの最後に、右側に水辺があります。春夏には花が多い場所です。
今は使われていない○○大学のセミナーハウスがあって、それを左に見ながら進むと県道に出ます。
県道にあるのは第九九番・千手観音様でした。
今回歩いてみて、角間山をトレッキングする山と見立てた場合は、思った通り、湯の丸山と一緒に歩いた方が良いと思います。ただし、この二つの山を登る時は、湯の丸山を先にやった方が良いでしょう。湯の丸山から角間峠に進めば景色も楽しめ、急傾斜もなんなく下りられて魅力的。逆コースは登山の苦しみを味わうことになります。私は今日、行きは地獄、帰りは天国でした。
また、森林セラピー的に見立てた場合は、角間山は絶好の森林浴セラピートレッキングが楽しめそうです。景色の良い峠のあずまや、広い牧場の土地、勾配が少ない登山道。来年はここでの森林浴セラピートレッキング企画をやりたいと思います。