桟敷山フォレストセラピートレッキング実施



(2011-07-31のできごと)
昨日に引き続き、つまごい祭り特別企画「つまごいエコツアー」を実施。今日は【桟敷山フォレストセラピートレッキング】。お二人様をご案内。


  


数日前の下見時には咲いていなかった、キリンソウが咲いていた。黄色い花。
ナナカマドの一部の葉が紅葉し、そこに付いている実も心なしか大きく見える。大正様は「ここは風の通り道なので樹木が秋を早く感じたのでは?」と仰った。樹木にも心があると見立てることができる方のようだ。良いナチュラリストだ。




  


クガイソウの葉がとても多いものを発見。それだけではなく、上の方の葉は輪生になっていない。巴状の葉序になっている。奇形のクガイソウだ。そのためか花は付けられなかったようだ。




  


登山道の杭に、1.5/10とあった。1.5って?
森からぶわっと出てきたのは、ゴイシシジミシジミチョウ科)の群れ。なんと、この蝶は幼虫時代はアブラムシを食べ、成虫になるとアブラムシの出す汁を吸って生きるという、完全肉食の蝶だった。




  


グンバイヅルの実がなっている。実の形が相撲の行司が持つ軍配の形をしているから。
イケマが花を咲かせていた。アサギマダラが大群でやってくるこの山に、イケマがあるとなると面白くなってくる。イケマはアサギマダラ幼虫の食草なのだ。




  


登山道が変わり映えしないので、道脇に生えている笹で遊んでみる。何か人間が通った証のようなマーキングを。竹之内さんは人の形に穴を開け、私は逆に人の形を残した。私は、森と人は相互に関わるために存在していると思っている。人が跡を残して何が悪い。笹は、この位ではどうってことない。人も笹も甘やかしちゃいかん。




  


大正さんいわく、霧の日の森は、樹雨の音で耳が研ぎ澄まされ、森の音がよく聞こえるようになるという。また、竹之内さんは、それは霧自体にもフィルター効果があるために、外部の音を消したり、内側の音を中にこもらせたりする作用があるのではないか?と仰った。
ダケカンバの古木を見て味わう。




  


山頂に近い鞍部にある、カラマツ変形大木の場所に着いた。向かって右側のカラマツには、羽衣カラマツと名が付いているらしい。天女のイメージだという。だとすると左側のカラマツは男で空に関係するとしたら…牽牛星?牽牛カラマツ?そうすると羽衣カラマツではなく織姫カラマツになってしまう。何かいい名前は無いですか?


はい、今考えましたー。 「舞鶴カラマツ」です。


だって鶴が飛翔しようとしているように見えるでしょ?




  


舞鶴カラマツの幹からは、樹脂のつららが垂れ下がる。その幹のちょうど反対側の上部分には、小さな樹が庭園のように生えていた。




  


ここで、嬬恋村のエコツアーガイドとしてのもてなしを。自分が朝採ってきたキャベツを、キャベツ切りの包丁で切ってお出しする。そしてカバノアナタケバーブブレンドティー。このスタイルはこの嬬恋村のエコツアーのもてなしの定番スタイルにしよう。




  


この辺りから、残念ながら雨足が強くなってきた。桟敷山山頂からの眺めは全く見られなかったが、桜井さん(ビーガンカフェはあとっぷる)の100%植物だけのフィトセラピー弁当をいただいた。味付けも上手で、評判はかなりいい。世界的にもビーガンは熱いし、これからこの嬬恋フィトセラピー弁当も流行るかも。


今後、このフォレストセラピートレッキングを、さまざまな野山で展開していきます、お楽しみに!





※セラピーガイドと行く桟敷山、渡り蝶アサギマダラ
 〜フィトセラピー弁当付〜(次回実施は8/27)
http://ecotourism.or.jp/shinrinyoku/sajikiyama_asagimadara.html