草津森林療法協議会 森林散策 食(山菜)と癒しのウォーキング



草津森林療法協議会のイベント「森林散策 食(山菜)と癒しのウォーキング」の日。昨年のこのイベントでは用事があったため途中で帰ることになってしまい、ランチを食べられなかった。今度こそ!と、妻とリベンジしに来た。


草津温泉ロイヤルコースと大谷地池でネイチャーセラピー
http://ecotourism.or.jp/shinrinyoku/kusatsu01/index.html




  


天狗山レストハウスからスタート。このイベントはいつ来ても大人気。これ以上有名になると収拾がつかなくなるんじゃないかな。

私たちの班のノルディックウオーク指導は草津森林療法協議会健康運動部部長の湯田寿幸さん。浅間・吾妻エコツーリズム協会の理事でもあるし、JNFAノルディックウォーキングベーシックインストラクターの所有者。また草津スキースクールの校長も務めている。




  


足元にはスミレ。スミレの種類は豊富だが、このスミレというシンプルな名前のスミレが、嬬恋ではどういう訳か少ない。草津サイクリングロードに行く途中にはたくさんあった。

まずは簡単な指導でウオーキングスタート。




  


ストックを持っているならではの準備体操をしてから、草津サイクリングロードコースへ。




  


サイクリングロードコースはずっとアスファルトの道が続くので、自然観察等ガイディングの技術をある程度持っていないと時間が持たないかも。また下手に気を使って話しかけられるのもお客様にとって迷惑。ノルディックウオークは、意識をスムーズに他にまわすことができる良いアイテムかもしれない。

木霊の広場に行く手前でもう一度湯田寿幸さんのレクチャー。




  


大嶋さんが、子供の時にした遊びを教えてくれた。足元の小さなシダを採って、下から上に折り上げていく。最後にギュッと締めて、ハイ、焼き鳥の出来上がり〜




  


いつの間にかいい休憩場所が。こういうところがいたる所にできると助かる。ウッドチップも敷いてくれてある。




  


群馬デスティネーションキャンペーン森林セラピー体験のために、パンフレットができていた!これは凄いぞ!李卿さんや香川さんのデータが載っていてエビデンスもあるし、ロードのイラストもしっかりしている。湯もみちゃんもちゃんと入っている。




  


匂いがふんわりと漂う場所は「アロマの森」と呼ぶ。
サイクリングロードコースが終わり、隣接するロイヤルコースへ。ウッドチップ募金の看板が立ててある。




  


飯塚さんによるワーク。まず取り出したのは桑の葉。グシャグシャにしても、繊維の多い葉っぱはなかなかちぎれない。葉っぱで遊ぶことや、桑の葉が体にいいこと、お蚕の話などをしてくれた。




  


飯塚さんの手作りのティーでおもてなし。今日はトチュウとミントのティー。ミントが浮いていてうれしい。おまけでおやつもいただいた。




  


ロイヤルコース横の森を少し見ていたら、ナラ系の樹の葉っぱを見ていてハッと気付いた。ナラじゃない…ブナか!
コース反対側に頼りないブナがあるのは知っていたがこんなところにも。でも、根周りを見るとどうも植えたっぽい。いっそのこともっと植えさせてもらえないかな。




  


左はノギランのシュート。草津のノギランは大きい。
ヤマブドウの新芽は、この位が天ぷらでは最高なのだと。




  


ショウジョウバカマは注意して見てみると、葉の先から新しい個体が発生し始めていた。この個体のケースでは、葉の表側から葉も根も発生しているようだ。しかも葉の方が大きい。根から発生するんじゃないのか?




  


左の植物は湯田さんに聞いたところ、ノブキだそうだ。
モミジイチゴでは、下を向いた花の観察の仕方を竹之内さんが話してくれた。これから梅雨の頃に咲く花は、雨が降っても花がもつように下を向いて咲くのだそうだ。




  


そよかぜの広場手前から後続の班の様子を見る。なるほど、写真をきれいに写せる場所だ。
切り株の上に二つのエビフライ(リスの食事後)が。お気に入りのテーブルだったのかな。




  


新しいウッドチップの上はどんな感じかな?裸足になって歩いてみる。たまに尖ったチップもあるけれど、まずまず歩けました。




  


樹木の根元でごろんと寝て、樹を見上げる。シラカバの下やナラの樹の下も良かったけれど、私は右の曲がったアカマツの根元が一番良かった。空に、私好みの画を描いてくれていたから。




  


飯塚さんのワーク「樹林気功」が始まった。参加者に聞いたところ、やはりかなり気持ち良かったそうだ。森林呼吸は必須プログラムですね。私の場合は、ヨガの完全呼吸でプラナヤマを取り入れることをしようかな。




  


そして、そよかぜの広場の奥の方には、かつて日本鋼管の群馬鉄山から鉄鋼石を運ぶ専用線が敷かれていた時の名残か、鉄鉱石が転がっているところがある。石を良く見てみると、葉の化石のようなものが見える。ああ、この鉄の葉の化石のでき方、知っている!去年6月に浦倉鉱山ででき方を見た。


2010年6月4日 毛無峠〜小串鉱山〜迎賓館〜浦倉鉱山跡(チャツボミゴケ群生地)
http://d.hatena.ne.jp/akagi39/20100604/1290860985


そうか、そしてこんな風にしっかりと石になるんだ。なるほどな…




  


ウリハダカエデは、初めて見る方にはとても興味深らしい。今日も初めての方が感慨にふけっていた。芸術的、ルネッサンスを感じるとのこと。
ウリハダカエデの若葉と花を、チョウチョに見立てた湯田六男さんの感性は素晴らしい。




  


傘モミの広場に到着。ここでは湯田六男さんがタンポポとアップルミントのティーなど、何種類ものハーブティーでおもてなし。サービスが良すぎでは?あんなに何本も良く持って来ましたね。重かったでしょ。




  


トドマツのキャンディーの第二弾、シラカバのキャンディー。舐めてみたが普通のキャンディーみたいだった。トドマツキャンディーのインパクトが大き過ぎたのかも。
傘モミの根元でも根っ転がって、上を見上げてみる。うん、やっぱり、高さがあった方が安らぐみたい。




  


除伐した倒木の上に座って、ハイ、チーズ。
膨らんだ花芽の先に冬芽が乗っかっているのを、「花かんむり」というそうだ。素敵な名前だ。




  


このコースでの名物ポイント、コシアブラとカラマツのバランス樹。植物学的に完全に別種なのにどういう訳か互いに求めあっている。横から見るとリップルマークのようだ。




  


タイアザミは、葉の形が鯛を食べた後の、残りの骨のようだから…と辻さん教えてくださったが、このように切れ込みの無い個体もあるのだから困ってしまう。




  


すぐに解らなかったピンク色の花は、何と桃の花。草津に桃の花とは…。嬬恋でもギリギリ実がつく位だが、どうやら草津でも実になっているみたい。昨年の実と種がちゃんと落ちている。




  


そして今日のメインイベント、日本で一番最初のペンション、わたぬきペンションへ。ここで山菜のフルコースランチをいただくのだ〜たのしみ!




  


ギョウジャニンニクをおひたしで食べる方法は思いつかなんだ。本来の味がよく解る。
モミジガサのおひたしを食べて、ああ、やっぱりヤマタイミンガサに一部味が似ていると思った。ヤマタイミンガサだけはやめておいた方がいい。モミジガサに僅かにある化学的なエグさが、百倍になった味がして吐き出した。ちなみに、私はこのモミジガサそのものも、そんなにおいしい山菜だとは思わない。タラの芽や山ウドの方が数倍美味い。




  


たくさんの天ぷら出てきた。モミジガサの天ぷらもいただいた。油で揚げると、あの不思議なエグさはほとんど消えていた。

そして忘れはしないハンゴンソウ。これも、昔に自分で天ぷらをして食べてことがあるが、苦くて食べられたものではなかった。ところが今日の天ぷらは、すんなりと食することができた。流水にさらす時間の問題だろうか?




  


天ぷらの最後は、サンショウの葉で。サンショウの香りが口の中でぶわっと広がって、すっきりする。口直しには良いが、ご主人曰く「サンショウだけは味が強いので、一番最後にしないとそれぞれの味を賞味することができない」そうだ。納得納得。




  


イベントが終わってからは、浅間・吾妻エコツーリズム協会のメンバーで、草津未知体験ツアー(草摘み料理体験)の野草採取地へ。いろいろなものがあったが、ここでもハルザキヤマガラシは大きな顔をしている。大嶋さんは、辛いもので和えてしまう、花ぶらはサラダに…などの案を聞かせてくれた。




  


帰りの道、とあるホテルさんのお庭ではトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)が群生していた。初めて実物を見た。なんて美しい。

これまた鮮やかなスミレの仲間。スミレは種類が多いので同定はせず。





  


大嶋さんがナウリゾートホテル手前から右の森に入り、ベルツの森教会をかすめてサイクリングロードに立ち寄るコースを教えてくれた。近道&土の上を歩けるコースだ。




  



駐車場に戻る前に、草津町制100周年記念の建築物の鐘を鳴らしてみた。これもストレス発散になるのかも。


あーたっぷり遊びました。草津森林療法協議会では7月〜11月まで毎日森林セラピー体験がありますし、プライベートでのご案内ならぜひ浅間・吾妻エコツーリズム協会へ。森林セラピー有資格者により、癒しの森林セラピーガイドをご提供させていただきます。


草津温泉ロイヤルコースと大谷地池でネイチャーセラピー
http://ecotourism.or.jp/shinrinyoku/kusatsu01/index.html