根子岳登山 (やまぼうし自然学校研修会)




6/2に上田市菅平高原やまぼうし自然学校の根子岳登山ガイドをするための研修会に参加した。




  


やまぼうし自然学校へは、私の事務所から近道をすれば45分で行ける。近いぞ。
事務所内は自然のクラフト、グッズで溢れかえり、インスピレーションが湧いてくる。歴史のある、やまぼうし自然学校ならではの事務所だ。




  


ドイツトウヒの実をリスが齧るとこうなる。長い長ーいエビフライ。
これはヒマラヤスギの球果の先端部分。噂には聞いていたが、本当にバラの花のようだ。




  


稲穂で作ったほうき。わら細工なんかよりも、こっちの方がよっぽど現代的・実用的なんでないの?
キジを咥えたキツネのはく製。うーん、女所帯とは思えんものもある。




  


  



登山口の駐車場で準備体操をしてから、トイレを済ませ、登山開始。綺麗な公衆トイレがある。登山届ポストもしっかりしていた。




  


  


菅平牧場脇の比較的穏やかな登山道が続く。しかし、牧場が終わったあたりからは登山道の様子が急変。荒れて石がごろごろし、急坂となる。森はシラカバの若い二次林で、森林浴としては物足りない。しかも「根子岳まであと0.8km」の看板が出てから500m程進んだところに「根子岳まであと0.5km」の看板が出現。えー! 0.3kmの間違いでは?せっかく景色が開けたところでガクッとくる。




  


そして山頂に到着。5月快晴の日、山頂はほど良い風で寛ぐには最高の条件。
四阿山まで行こうとしたカップルが、雪のために行けずに戻ってきた。




  


広い山頂で昼食を取り、やまぼうし自然学校・瑞慶覧(ずけらん)事務局長の号令で再出発。




  


山頂からは菅平スキー場・ダボスゲレンデ方面へ向かう。緩やかな山頂尾根部分のはずなのに、突然渋滞に。




  


見てみると、残雪で子供たちがなかなかうまく進めない状態に。瑞慶覧さんがお昼休み時間にスコップで階段を作っておいたのだが、雪に慣れていないとこうも歩けないものなのだ。
根子岳は、今回は立ち寄らないで通り過ぎる。




  


ゆったりとした長ーい下りのスロープ…とばかり思っていたのだが、長い長いガレ地を降りていくことになった。思っていた登山道イメージと違う。こういう下りが一番神経を使う。しかも土壌の関係だろうか、途中からは前の人が歩くたびに土ぼこりが舞い、テールガイドだったので鼻の穴は真っ黒になってしまった。




  


牧場に到着。脚をひねった生徒さんには歩くコツを教えたりして、頑張って歩いてくれた。
牧場の中を歩くのは気分がいいな〜




  


牧場内にはところどころに大きな水たまりがある。これは牛の水飲み場だろうか?馬糞もたくさん転がっている。適当に食って飲んで大きく育ってあんなに上等なお肉になる。つまりは、私たちだって別に何食ったって大きく育つっちゅー話だ。草摘み料理を推進しよう。




  


大きなグラウンドの隣にバスが迎えに来てくれているのかな?と思ったら、これは「カミナリ避難所」だった。この辺りからは、根子岳の緩やかな山容が見える。かつては頂上付近まで牧場だったという。




  


さっきまでの歩きにくいガレ地の登山道はどこへやら。長い間ゲレンデの中を通って宿舎へ。
生徒の皆さん、先生方、引率の方々、どうもありがとう。お疲れさまでした。




  


やまぼうし自然学校への帰り道の途中、機関車が飾ってあった。山崎さんがすかさず、手作りのナイフの材料に使った「板スプリング」という部分を教えてくれた。貨物列車の重量がかかるところや、ダンプカーの同様のところに使われている、もっとも硬く粘りのある鉄だそうだ。これでナイフを作ったのか。なんつー大将だ。


そしてやまぼうし自然学校では加々美代表と5月21日の研修会の打ち合わせ。リンゴジャムを作るのだ。




  


包丁の使い方なども、自分の方に刃を向けることから教えるとのこと。ところで山崎さんはなんと渋谷駅前の料理学校に2年通っていたらしく「料理なら任せとけ」と、加々美さんと意気投合していた!


しかし山崎さんは本当に生活力があるというか、生きる力に溢れているというか…。
この大将が浅間・吾妻エコツーリズム協会を賛同応援してくれていることに大感謝。