佐藤izaemonさんの里山




森林インストラクター・豊島襄さんの紹介で、草津前口の佐藤さんとお会いした。
写真の左側が佐藤さん。


佐藤さんは相続したご自分の山を、何年もかけて笹刈りを行い、里山として再生しようと取り組んでいらっしゃる。現在は首都圏にお住まいだが、週末はほとんどこちらに来て過ごしているとのこと。



佐藤izaemonさんのページ
http://ameblo.jp/izaemon/




 



ここには週末過ごす為の新築の家があるのだが、隣には昔の古民家もある。中を覗かせていただいた。

基礎工事をやっていない、石の上に建っているせがい造りの典型的な古民家だ。明治36年に建てたと仰っていた。築100年以上経っている。立派な大黒柱だが建物の外側が沈んでいるのか、傾いている。

ここを素人の人海戦術で使えるようにするには無理がありそうだ。国の補助金でも応募して古民家再生プロジェクトなどを実施するしか無いと思う。



 



養蚕をやっていた二階を拝見。おお、やはり仕切りはなく、だだっ広い空間があるのみ。
お蚕を飼うための道具らしきものがあったが、今日は時間がないので、また今度ゆっくり見せていただくことにした。



 



山の樹木も、たまには材として利用のための伐採依頼があるようだ。

道路の向こうにある畑も佐藤さんのもの。ここを週末ファームとして開放していただくことはできないだろうか。



 



里山の登り口には大きなサクラの樹が。サルノコシカケにやられて朽ちてしまい、辛うじてまだ生きている。この樹を治療するのもありだが、治療を願う意識は、大地から流れていない。このまま土に帰ってもらうのが良かろう。



 



早速、現在整備中の里山を案内していただいた。林床は笹の繁茂が激しく、それを刈るのが大きな仕事のようだ。この笹を草津町商工会で進める笹パウダーに使ってもらえたら良いのだが…


森に目をやると、樹種はかなり豊富なようだ。モミ、ツガ、カラマツ、イチイ、キハダ、クリ、サクラ、ミズナラ、カツラ…冷温帯落葉広葉樹林の大体の樹種がある。



 



大きな岩を越えると、崖が出現!

初めは、ここの高い樹にロープをかけてツリークライミングやターザン遊び…なども考えたが、高さがありすぎるかもしれない。雪が解けてから時間をかけて調査すべきだ。



 



この山の中腹辺りはブナが多い。一本のすらっとした、スタイルが良い大きなブナの樹を発見。幹にはたくさんのツキノワグマの爪痕が。草津には数少ないブナの実を食べに来るのだろう。


このルートのランドマークになりえるいい樹だ。きっと美味い実がなるのだろう。この樹から種を採取し、苗を育てるのはどうだろうか。



 



イノシシの足跡を発見。副蹄が良く見えている。かなり新しい。今朝のものだろう。このまま後をつけていくと追いついてしまう。今日はお会いしたくない。



 



根元から激しく萌芽更新している。かつてここで炭焼きが行われていたことがわかる。それを再生したっていいじゃないか。

最上部はシラカバが多い林だった。つまりここは以前に、一斉に刈り払いがされたことを示している。なんのために行ったのだろう?



 



帰り道で見かけた動物の足跡は、歩き方はタヌキのように見えるが、その割には肉球が5つ見え、位置もテンのように見える。曇ってうす暗くなっても来たしで見分けがつかない。今日は同定せずに帰ることにした。