万座温泉スキー場・朝日山ゲレンデから白根山地蔵岳を目指す



朝日山ゲレンデが来年から営業しないというニュースを聞いた。東北関東大震災の影響で営業縮小となり、リフトが停止したままとなっていたが、どうやらこのままになってしまうらしいのだ。


そこで急遽、朝日山ゲレンデからスノーシュー白根山地蔵岳に登るルートを再調査することにした。今後、ゲレンデ跡地となるのであれば、スキーヤーとの接触事故などの危険はなくなる。



 



朝日山ゲレンデ下。右に行くと万座ホテル聚楽及び志賀草津高原ルート(R292)方面、ここを左に上がる。


朝日山ゲレンデに行くと、ここ数日ゲレンデ整備を行っていない様子が見て取れる。



 


 



湯の花旅館前から登る。ここには群馬県で一番大きなゴヨウマツの巨木があって、申請すれば嬬恋村天然記念物⇒県指定天然記念物にもなる程の見事なもの。これまで、ゲレンデ内だったということもあり、地域としては申請をする訳にはいかなかったのだろう。


このゴヨウマツの枝のねじれ具合も凄い。高いところにあるカラマツもねじれが大きいが、恐らく、標高の高いところでは一つ一つの細胞が小さく、低いところの同種と比べて長さよりもねじれの方が見た目では大きく見えるのだろう。さらに、ねじれが強い方が強度があり、風や雪圧などに耐えられるのかもしれない。



 


 



朝日山メインゲレンデに出て、そこから波乗りコース(林間コース)を歩く。右の尾根に出たいが谷が深く、横切ることは困難だ。ただし谷の樹木は大きく、雰囲気はある。

結局、尾根に出るいい場所がなく、志賀草津高原ルート(R292)が見えるところまで来てしまった。


これだと、ここまでのコースに見所がほとんどない。先ほどのゴヨウマツ巨木だけか。景色もない、樹木と触れ合うこともできないとなると…

結論として朝日山ゲレンデは、登りのルートとしては面白くないので、下りのルートとして使うといいと思う。例えばソリを持ってきて、滑り降りてゴヨウマツ巨木に会いに行くコースにすれば面白いかも。



 


 



では、その場合の登りとなるルートを調査しましょう。というか、私が以前に下りのルートとしてご案内していた朝日山の尾根を下るコースを確認してみた。


カモシカの足跡をたどると、絶壁の展望所で折り返していた。カモシカもこの絶景を眺めたかったんだろう。下をのぞくと凄い急斜面にも足跡があった。



 



緩やかな尾根を降りる。このコースは下りだと谷の向こうに山々を眺めながら歩く、とても気持ちの良いコースとなる。こういうのをコンケイブ地形という。ここを上りで使いたいのだが…


印象的な五本指の樹木。この樹木が今後は門番となるのだ。





このまま比較的緩やかな場所を選びながら降りていくと、県道466号線に出る。万座ホテル聚楽さんの駐車場が見えている。あそこから出発するコースも考えられる。



 



そして硫化水素ガス発生地点へ。私は、ここは歩くのもダメだとばかり思っていたのだが、看板には、


『駐・停車厳禁・歩行者立ち止り厳禁』 と書いてある。


そうか、歩くのならいいのか!


じゃあ、朝日山ゲレンデ下の公共駐車場付近に車を止め、ここを歩いて通過することができる!

よし、春までにもう一度下見に来よう。今度は今日の調査ルートを実踏して見よう。


久しぶりに万座に来たためか、硫黄の匂いがきつく感じる。白根山は25年周期の活動期に入っている。頻発している地震で活発化しなければ良いのだが…