群馬県知事 嬬恋視察



突然、大沢正明群馬県知事がお見えになることになった。嬬恋村のいくつかの場所をお忍びで視察なされたいそうだ。その中で、湯の丸山のレンゲツツジ群落をご覧になられたいらしい。お、私の出番か。

お忍びのはず…なのだが、熊川栄嬬恋村長をはじめ、役場の職員数人がお出迎え。うーむ大沢知事、リラックスされていらっしゃらない様子ですが大丈夫ですか?

初めに湯の丸山と放牧の歴史、そして牛馬の忌避植物レンゲツツジが群落となったこと、牛肉の輸入自由化による畜産の低迷、やがて牧場が森林化してレンゲツツジに光が当たらなくなり、花芽をつける力を失っていったこと、そして現在は高木の伐採や下草刈りにより、レンゲツツジ群落は回復しつつあるお話…などをした。

そして、少し歩きながら状況を観察。ああ、本当はもっと下のほう、立派な群落地にご案内したかったなあ。提案したけど路上駐車になるから駄目だって。公務員って大変だなあ。仕方がない。

レンゲツツジを近くでじっくり観察していただこうと思って、花弁の模様の違いを観察し始めたとたん、タイムリミット!ガーン、短か〜。わずか10分少々。有名人になるとレンゲツツジの観察もゆっくりできなくなってしまうとは…。

大沢知事、お心察します。今度は誰にも気づかれないように、プライベートで来てください。きちんと案内しますから。