執念のきのこ狩り

今日は違った場所からあの山に入る。この際どうしても、天然○○○○を採りたい。何が何でも採りたくなってしまった。

シラビソの木に熊の爪あと。傷は最近のもののようだ。ずいぶん、何度も掻きむしっている。これはもしや、ツキノワグマがシラビソの殺菌作用、フィトンチッドを知って行っているのではないだろうか。冬眠明け、冬の間に死んだ、腐った動物の死骸を食べることもあるはずだ。人間が生の刺身にわさびや生姜を乗せる様に、腐った肉が胃腸の中で悪い腐敗の仕方にならないように、樹皮をむしって食べたのかも知れない。もしかしたら、各地の杉の皮をめくって皮を舐めるのは、そういう作用があるのを知っているのかもしれない。

そして、山の上へ。すると、黄色いきのこが菌輪を描いていた。大きな株だった。


  


この黄色いきのこはいったい何なのだろう…こういうタイプのきのこはオオワライタケと決めてつけてしまい、採らないでいたのだが、帰ってから図鑑で調べてみた。しかしやはりさっぱりわからない。うーん、一番近いのがコツブオオワライタケ(フウセンタケ科チャツムタケ属)。食毒不明だが名前が悪い。やっぱこれからも無視無視。

そして、おお、見つけた!幹周り4メートルのミズナラに。これが天然○○○○か!!!

と思って持って帰り、10/4の野生きのこイベントの炊き込みご飯に入れることにした。…が、あとで考えると、これは恐らくオツネンタケモドキ(タコウキン科オツネンタケモドキ属)だったのではないだろうか。ヤバイコレハモウマイタケトイッテタベサセテシマッタドクデハナイカラヨカッタヨウナモノノコレカラゲンジュウチュウイヲシナイトイケナイナ。