千ヶ滝前日下見



軽井沢・熊野皇大神社にはあんなに立派なシナノキがあるが、このコースではこの一本しか無い。信濃の国ではぜひシナノキの話をしたいのだが、これではちょっとな…明日のためにシナ織りの布を用意しようかどうしようか。

昨日決めたように、今回は周遊コースにしよう。上のコースを歩く。少し土がめくれ、軽石の層が良く見えるところがあった。ここで1783年浅間山噴火の話をしたっていい。

合流地点手前にあったのは、ハルニレとカラマツの合体樹。なんということか。カラマツはこういうことがよくある。一体、中身はどうなっているのやら…。


  


前に来たときは気づかなかったが、川の支流の一つはなんと地下水だった。なんて多い水流なんだろう。

来たときは上から眺めたカラマツとハルニレの合体樹は、下の道からでも、少し遠いが見えるようだ。よし。

ああ、ここにも私の冒険心を強く揺さぶるものが。怪我を気にせず、仕事も気にせず、思いっきり谷間でターザン遊びをしていたあの頃に戻りたい。


  


ミツバウツギは、夏の形のまま黒く熟していた。このまま風に飛ぶ、もしくは、水に浮きそうな構造なので沢沿いに移動するのだろうか。

カラマツのを積み上げたところに、ニョキニョキ出ているのは、クリタケとニガクリタケ。噛み比べて試したっていいのだが、この企画ではNGだろうなあ。


  


サワフタギを山崎支配人はニシゴリといった。山渓ハンディ図鑑「樹に咲く花」によると、錦織木の意味で、木灰を紫根染めの媒染剤としたらしい。

お、クマヤナギか。あまりないから、貴重なんだよな。これは縄やかんじきの材料になるし、どうも若葉は山菜になり、果実は生で食べられるそうだ。


  


あ、笹だ。あんまり無かったよなあ。じゃあ、笹舟なんか作って浮かべようかな。でもここのは少ないので、万座から持っていこうか。

不気味な実はヤマシャクヤクの実。へえ、驚いた。青黒いのが種で、赤いのは付属器官のようだ。

最後の写真はちょっとショック。マムシグサが抜き取られてしまっている。折角実をつけたというのに。ここまでなるのに何年かかったと思っているんだ。恐らく、犬でも連れてきている人が、毒だから食べないようにと思って抜いてしまったのだろう。なんとも人間らしい身勝手な考え方であろうか。その毒を中和し土に返しているどれだけの微生物の餌を奪ったか考えてみよ。

ところで、この周遊コースでもう一度シュミレーションしてみたが、どーもあんまり良くない。やっぱり、水辺の環境の方が人間は癒されるんだろうな。やはり、下の道をピストンにしよう。明日、プログラム前にもう一度歩けるかな。


  


浅間山の横腹を抜ける鬼押しハイウェー。ちょっと森に入ってマツの林床の写真を撮る。

カラマツの写真、アカマツの写真。元気な松の下にはフィトンチッドで下草が生えない…どうだろう。うまく理に適ったでしょう?

最後のハロウィンカボチャはちょっとしたおまけ。一応フィトンチッドを試したらしいのだが、中途半端すぎる!