センジュガンピの種を採りに

センジュガンピは大好きな花。どちらかというと深い森の渓谷に群生している。花の時期は8月中旬。今は種採りもも少し遅いくらい。

去年もそうだったけど、センジュガンピは本当に動物によく食べられている。しかし、動物も上手に節から上の蕾だけを食べる場合があって、そこから花芽が複数出たり、花や実をつけないで体力を蓄えることができる場合があるのではないかとふと思う。園芸の世界で植物が弱らないように花が咲き終わったら実が充実する前に切り落とすでしょ?そういうのを、植生として森の動物は持っているのであれば、見事に植物種の繁栄に寄与していることになる。センジュガンピは、先っぽだけ食べられているのをよく見るので、そういう考えが頭をふと過ぎった。

センジュガンピはこの沢ではカメバヒコオコシと一緒に群生している。共生関係とまではいかないかもしれないが、何かマッチしているんだと思う。だから万座山草園でも、そうやって対にして植えている。


  


足跡を見て、ゲッ!熊か?と思いきやカモシカの足跡だった。ほっ。

帰り道、遅咲きの花を見つけた。センジュガンピは薄暗い中で眩しいほどの純白の花をつける。花弁の形も人型に見えて何か神秘的だ。そして、この花は万座ではとても発芽率が良い。昨年蒔いた種で秋に花を咲かせたものがあった。この花を増やして万座のシンボルにしたいと思っている。

センジュガンピよりも真珠ガンピと呼びたい。その理由はこちらで
http://www.naturekimura.jp/cgi-bin/coolgallery/topics.cgi

帰ったら玄関付近で残った2頭のウサギが、なんと足の裏を見せて寝ころんでいた。こいつら、人間どもを完全になめてるな…おいおいそこの動物よ。そんなぐーたらで命として良いのか?