1級樹医養成セミナー初日

およそ半年振りの樹医養成セミナー。最近は植物のことといえば万座山草園くらいのもの。本当はもっと樹のこともやらないかんのだが…

まずは天野先生と市立植物園へ。道中にあった植物、先枯れしているのは水やり不足とのこと。

うどんこ病の裏が黒いもの…だったと思うが、間違っているかも。樹木の病気ウォッチングで歩いたことが初めてなのと、情報の理解も整理もまだできていないのでご勘弁を!素人が心に残ったことを書いていく。


  


これはすす病。すす病はカイガラムシなどの排泄物から発生する。小さく白くのがカイガラムシ。見えるかな?

サクラの樹に、コスカシバという蛾の幼虫が食害した跡。成虫は蜂によく似ているが、注目はサクラが黄色い半透明のヤニを噴出しているということ。サクラのヤニ?いったいどんな味と匂いがするのだろう!ネイチャー木村が試さない理由は無い。早速匂いを嗅いでみたが全く無臭。思い切って舐めてみても味なし。なーんだ、つまんないの。

ツチアケビが生えているというので行ってみると、おお、結構大きい植物だ!本当にアケビと同じくらいのサイズの実のようなものがついている。嬬恋にあるオニノヤガラと同じく、ナラタケ菌と共生しているそうだ。


  


左のはナラガシワ。ミズナラのような実をつけ、カシワのような大きな葉っぱをつける。しかも葉で葉柄が隠れていない。これは変わっているわ。

結構な巨木もあったので、一体この植物園はいつ頃からあるのか知りたくなった。管理棟の職員さんに聞いたところ、開園58年だそうだ。園内の直径1m近くあった海外の針葉樹は、それとそう変わらない年齢ということになる。

しかも出入口付近にあったこの巨大なクスノキは、開園時、樹齢20年程のものを持ってきて植えたそうなのだから、万座とあまりにも環境が違う。ここいらの樹木の成長スピードは万座の3倍、いや、5倍以上はあるんじゃないかな。


  


帰ってから昼食の後、樹木治療ビデオ「いま蘇る一千の霊木」の上映。舞鶴市の松尾寺に1119年鳥羽天皇が植えたと言われる樹木を治療した際のビデオ。山本先生が当時のことをいろいろと聞かせてくださった。

そして、明日の樹木診断についての手法を学ぶ。この野帳は山本先生オリジナル。チェック(診断)項目・内容を左右外側に開かせたまま書き込めるので大変便利だ。何か真似できないかな。

そして、明日の書き方のことを質問して準備万端…のはずだったのだが、翌日、全くうまくいかない結果となる。その話はまた後で。