2級樹医養成セミナー二日目 2008/03/08

二日目も実習。今回は講義はない。最後に恐怖の認定試験があるが…。

クスノキの樟脳の良い香りがぷんっと。ああ、いい匂い。

それで二本目は、より自然に近い状態のものを掘って見ようと思った。このようなところに穴がある木を山で見たことがある。チャレンジしてはみたものの、ある程度掘ったところで自分の力量の限界を感じた。私ではまだ早すぎたようだ。

だからひっくり返して、教わったとおりにやり直しました♪


  


しかし、どうもみんな角度が決まらない。そりゃあ当然。ノミなんて使ったことがない人ばかりだから。女性も多いし。私が先生だったら痺れを切らして怒鳴り散らしているところなのだが、山本先生はどこまでもやさしい。10回言ってだめなら100回言う、それでも駄目なら1000回でもやさしく指導する人だ。全く頭が下がる。

ノミは、中心に対して10度だけ外側に入れる。それ以上外に入れると形成層が腐れてしまう。


  


休憩中に、黙々と作業をする水谷さんを発見。何をやっているの? 実はこれ、明日から樹木治療に行く場所で、マツの根元にコツブタケという菌根菌を蒔くので、その準備をしているのだという。へえ、珍しい準備作業現場を見てしまった。

コツブタケ(森林生物データベースより)
http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00059.html

その後、いよいよ擬木仕上げの実習に入る。擬木仕上げでセメントに混ぜる砂は、細かくないと細工がしにくい。砂をふるいにかけて細かいものを選抜する。


  


通常使うセメントは、セメント対砂は1:1なのだが、擬木仕上げに使うセメントは、1:0.3〜0.5で良いそうだ。そうじゃないと、細かい作業がしにくい。通常のセメントの上から3mmでカラーリングしてやるのだ。

山本先生の丁寧な指導の下、カラーセメントの混ぜ方を教わる。色の薄いものから、少しずつやるのがコツ。黒を混ぜる時は注意するよう散々仰ったにも関わらず、私は三度もどうしようもない黒を作ってしまった。

そして出来上がった一度目の作品がこれ。は?何がしたいの? ツタが巻きついているのを表現したかったのだが、よく考えると木はツタのことがあまり好きではないはず。木の気持ちになっていたらこうはしなかったはずでは?