交流登山「浅間隠山」
今日は嬬恋村インタープリター会の交流登山の日。私も冬山登山は初めてで楽しみにしていた。天気はほぼ快晴。
今日はまず登山靴の正しい結び方から入る。YOさんから借りて、アイゼンたるものも初めて装着させていただいた。近々購入しようと思っている。
私は、森林インストラクターでありエコロジストであるが登山家ではない。山頂より森林が好きなのだ。登山家のYOさんに教わることはとても多く、いろいろと本当に助かっている。
登山口は駐車場から200mほど移動する。
コースしばらくはカラマツの植林地を歩く。木の種類が少ないのは少しさびしい。
30分も登らないうちに、足元が凍っていて危ないところが出てくる。なるほど冬山登山にはアイゼンは必須だわ。
30分くらいで、ちょっとした稜線に出る。が、森林でなくなるような稜線ではない。その付近にあった蹄の跡には、くっきりと副蹄の跡があった。こりゃイノシシだ!あーやだなあ。冬山にはいないはずなのに、この雪不足じゃ出てきて当然だ。こんなに暖冬じゃイノシシだけじゃなく、いろいろな動物が容易に越冬できてしまい、春からの生態系は崩れまくるに決まっている。一体どうなってしまうのか?
少し歩いて、熊棚を観察しながらまた休憩した。
テンのウンチが真っ赤っ赤。この時期、ニシキギ科の植物を食べての赤いウンチをよく見る。でも山にはもう実など残っていないように見えたが?
この辺から、結構キツイ登りとなった。しかも途中、凍結している場所が結構あり、慎重さを要する。アイゼン着けてないととても無理だ。
最後の稜線に出ると、高木はもう無くなってしまった。ここからの展望もずいぶん凄い。浅間山もド迫力だが八ヶ岳など山梨の高い山もたくさん見える。手軽に登れて360度見える場所は少ない。いい山だ。
両脇も絶壁ではないので、(やや)高所恐怖症ぎみの私でも大丈夫。
山頂も私たちの人数にはぴったりだった。好き勝手な場所でお弁当を食べた。大島さん準備の甘酒も腹に染み入る。
冬の浅間山をこうやって眺めて、のほほんと弁当を食べれるとは…初めての冬山登山がこんなに簡単でいいんだろうか?今年は雪が超少なかったこと、今日そのものも4月上旬並みの暖かさであったこと、よく覚えておかないと…。
そして大島さんが「簡単なザイルの使い方」講習会を行った。指導には西井さんも手伝ってくれた。
エイト・ノット(8の字結び)
ダブル・フィッシャーマンズ・ノット
ボーライン・ノット
などを訓練。実際、登山の際にガイドがザイルを所持していたかどうかで保険の適応が変わることもあるというのだ。これからトレッキングガイドを受託していくにあたり、こういうのを継続してやっていっていただくと本当に助かる。
さて、たっぷり学び遊び楽しんだので、そろそろ下山しましょうか。
下山の折、柴山さんが山の南側と北側では雪の残り方がずいぶん違っていることを教えてくれた。うん、確かにそのとおりだ。折角なので撮っておいた。
いつもならこの時期、林床の笹など全く見えないのだという。そう、本当に早春の登山を楽しんだ気分だった。