笠ヶ岳〜山田牧場コース



熊の湯にあった熊襲撃死亡事故の看板の件で、やはりコースを変更することになった。笠ヶ岳から山田牧場に下りるルートになった。このコースもお初である。少し進むと、しばらく稜線を歩くコースとなる。

ミヤマシグレの花は、これで咲いている状態。

歩き始めて15分。ありゃま、登山道の真ん中にツキノワグマの糞が!中身はチシマザサがびっしりだった。この時期でもまだチシマザサの竹の子に依存しているのか?もしくは昨冬の多雪で好物のタケノコが遅くまで出るので、未だ食べているのだろうか。では通常の7月末の主食は何であるのか?すぐに思い浮かばない。さて、当日生徒はどんな顔をするのだろう。


  


そして、結構急峻な若い林の中を進むことになる。土が露出しているところもあるが、樹が結構あるのでぶら下がりつつ進む。運動神経の向上する楽しいコースだと思うが生徒はどう思うだろうか。

一度道路に出るのだが、その少し前に七味温泉が見えた。万座峠からあそこへ下りるコースもやがては開拓したい。

その先では、稜線っぽい場所なのに若いブナの林になっている。ますます日本海側の特徴があらわになってきた。


  


通り沿いにあったのはホツツジ。この稜線は花が少ない。高山植物を楽しむようなコースではない。

牧場に出たところには大きなウラジロモミが。幹周4メートル近い。この巨木をみて感激するハートは持っているだろうか。

トチノキの実にミヤマクワガタ(甲虫目クワガタムシミヤマクワガタ属)が!明後日の生徒にも見せられるといいなあ。


  


牧場に着いたなら、時間の許す限りゆっくりと過ごしたい。この牧場の風景がこんなに良いとは思わなかった。

ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科)が盛んにノアザミの間を飛び回っている。本当はベストショットを撮るためにカメラを構えてしばらく待っていたかった。

この牧場の中は、シナノキシナノキシナノキ属)が目立つ。とても大きな大木もあった。そして満開の木の下に行くと、甘い香りがプ〜ンと…。そして音もブ〜ンと…。この音の迫力が凄い。そこいら中のハチやアブや甲虫が集まって吸蜜していた。ぜひこの時期に連れてきたい。