忍び寄るハルザキヤマガラシ

ハルザキヤマガラシ(アブラナ科ヤマガラシ属)


ヨーロッパ原産の多年草、外来植物。万座ハイウェーでは草刈りをたびたびやっているので目立ってはいないが、万座温泉内でも道路際に普通に見られる。繁殖力の強い種なのでそのうちセイヨウタンポポやブタナのように道路際を埋め尽くすだろう。高峰高原(浅間山麓国際自然学校)では積極的にこの植物を駆除している。在来の高山植物が売りであるので当然の行為である。やがて万座温泉の道路際がまっ黄色になるであろうが、その時万座温泉観光協会はどういう反応を示すのだろうか。誰がどんな判断でどう処置するのかを見たい。

また、放ったらかした場合、最終的にどうなるのかというのも見ものである。道路際ということは塩基性物質が流れ出したアルカリ土壌が好きな植物なのだろうが、日本従来の酸性土壌になった場合、最終的には衰えていくのだろうか。それともさまざまな動植物ががっしりとスクラムを組んでいる日本の森林の中にまで入ってくるのだろうか。今後の経過が見ものである。