浅間火山のインタープリテーション

この研修会はNPO法人浅間山麓国際自然学校登録インタープリターの方々を対象としたスキルアップの為の研修会であるが、今後の事業展開として嬬恋村インタープリター会や鹿沢パークボランティアとの共同活動を検討していることから、その2つの団体登録インタープリターも招待する運びとなった。

講師は当校理事、東京大学名誉教授の荒牧重雄先生。いろいろと凄い肩書きをお持ちだが、なかなか人間味のある方である。「人間はたかだか100年、樹木でも数百年、森林で数千年、しかし火山は数十〜数百万年、そして地球は46億年、宇宙は150億年…そう思うと人間なんてなんとちっぽけなものか。偉大なる宇宙の要素の中の塵にも満たない存在である人間。人間がピラミッドの頂点にいるかのごとき行為の何たる愚かな事か。…しかし、熱心な一神教の方が参加している場合には、こういう精神的な話も注意が必要である…。」このような話もされた。

途中の質疑応答の際に、浅間山と富士山のマグマが地中で繋がっている可能性は?との質問には、NOという回答だった。

スライドには先生のお宝画像、55年前の軽井沢の映像が出てきた。今は都会的な建物が立ち並び、全く別風景となっているそうだ。


  


お宝画像が続く。1973年の噴火の際の火砕流の写真。2.5kmで止まったようだ。

このあと、6〜7人程度の班に分かれてグループワークを行なう。「浅間山周辺の登山道におけるインタープリテーションについて」を?テーマ、?内容、?安全対策について検討し発表する。

今年は、鹿沢IFC主催行事でも黒斑山に登るイベントを予定している。雪解けがとても楽しみだ。