事例に学ぶ森林療法のすすめ方 ― 医学・教育からツーリズム、市民レベルでの活動まで


事例に学ぶ森林療法のすすめ方―医学・教育からツーリズム、市民レベルでの活動まで

  • 編著 上原巌
  • 出版 全国林業改良普及協会(2006/01)
  • 新書382p
  • サイズ18cm
  • ¥3,990



「森林浴」という言葉が日本に生まれてから20余年、今日それをさらに進化させた「森林療法」という言葉が生まれた。この「森林療法」という言葉や考え方を広く普及し、浸透させた人物こそが本書の編著者、上原巌氏である。



「森林療法」は、その名の通り、森林の環境や恵みを利用して心身の健康を保っていく自然療法の一つである。しかしその活動は期待される効果の領域が福祉や医療、心理関係などの多岐にわたるため、明確な定義として説明しにくい。本書では「森林療法にはどんなものがあるのか」「どのような活動が、どこで行われているのか」などを、現在取り組まれているさまざまなグループの事例から、森林における健康増進、保養、カウンセリング、ケア、幼児保育、福祉活動などの活動を収録してある。



「森の中を歩くとすっきりする」「リフレッシュされる」「生まれ変わったような気持ちになる」といったことは誰もが経験していることであり、実際、そんな森の楽しみ方を人と共有したい気持ちから森へ人を連れて行っている人は今までにもたくさんいた。別に新しい分野ではないのだが、「森林療法」の名の下に現在どんなグループが何をしているのか参考になる。あとがきにも「森林療法はそれを行う森林環境の多様性と同時にその手法や対象なども様々であり、今後もさらに豊かになっていくものである。そうした豊かさの1つの種子として、あるいは1本の挿し穂として、本書を利用していただくことを執筆者一同願っている」とある。



本書を読んで私の感想としては、少し的外れのようだが、私のネイチャーガイドにヨーガやアロマテラピーを取り入れることで、もっと参加者の健康向上に、そして楽しませることができるのではないかと思った。