表万座をスノーシューで降りる



さて、これから当分は万座でのスノーシューコースを検討する。今日は湯田さんお薦めのコース。表万座第1高速リフト降り場からカラマツコースの更に外側を降りてくるコース。万座を9:30に出て12:30には帰って来れた。

まずはゲレンデをひたすら登る。これがかなりキツイ。健脚で90分位であろうか。

米無山山頂から、コース外に少し出ただけでとんでもない景色が広がる。これは登ってきただけの価値はある。


  


ゲレンデ脇に、二股のダケカンバがある。この樹は幹から上が二股なのではなく、根元が二股なのだ。以前、ミズナラでもこういうのを見た事がある。落雷は時にキノコを大発生させたりすることもあるが、今の科学では解明できない作用を樹に及ぼすのではないか。写真にフレアが生じ何か神がかっている。本当に神様なのかもしれない。

カバノアナタケは、シラカバだけでなくダケカンバにも出るようだ。

風は強かったが、素晴らしい天気だった。ダケカンバの白さが空に眩しかった。


  


さらに進むと、ミズナラの巨木が立ち並び場所に出た。足元には大岩がポツポツと転がっている。ここは植林にも択抜にも適さなかったのだろうか。それとも残した場所なのか。直径1メートルはあろうミズナラがゴロゴロしている。

そして、とても立派な樹洞を見つけた。入口は広いところで計ると幅40cmはあろう。中もとても広く1平米より広かったように見えた。今にも動物が出てきそうに思えて初め近づけなかった。夏、何かの動物がこの樹洞を使い、新たな子孫を誕生させ生命を循環させている森なのだろう。そう思うと私たち人間が立ち入るべきではないのではと思った。ここに誰かを連れてくるべきか否か。


  


キツツキは、節などの突出したすぐ下に穴をほるのだと聞いた。風雪雨を防ぐためである。確かにそうなっていた。

カラマツとミズナラしかない場所で、ウラジロモミの球果が散乱していた。一体どうして?ははーん、これは鳥のしわざ…いや違うか…?

などと考えていたらビックリ!リスがそこに!そうか、リスが今まさに頭上の樹で食事をしていたのだ!ピントを合わせる間もなく逃げられてしまったが、素晴らしい出会いがあった。


  


上部にはオオシラビソがある。図説植物用語事典に「皮目が横になる…」と書いてあった。それはレンズ状の枝折れ跡かと思っていたが、それはシラビソにもあるのだ。この樹は横の皮目がよく出ている。

表万座の駐車場付近には、直径70センチの三つ又のシラカバがある。三つ又の樹には神が降臨してきて休まれるのだと言う。ウダイカンバと間違えていないか確認のために寄ってみた。やはりシラカバだった。嬬恋村で一番太いかもしれない。

万座の語源は“神々が集ってまつりごとを行うところ”と言う人がいる。帰り道、そうかも知れないと久々に思った。