星座の文化史
- 著者 原恵
- 発行所 玉川大学出版部(1982/01)
- ¥1,260
著者は星の神秘に見せられ天文学者を夢見た日もあったが宗教文学と語学を専攻し、もっぱら星座神話や星の名の意味、歴史の研究を得意とする。
この本はすでにある程度、星座に親しんでいる方々に、星座についてこうした視点もありえるという見方を紹介しているのだが、ギリシャ=ローマ神話に基づく48星座以外の、近年設立された無味乾燥した星座はおろか、すでに星図から消えているものまでこと細やかに名の由来、時代背景まで記してあるのは読むのに少々骨が折れる。
いっそのこと、古代史も含めた「地図で見る世界史」といったような本を一緒に照らし合わせながら読むと深い理解が得られると思う。