シラビソの住人







志賀草津高原ルートから山々のうねりを見下ろす。稜線を追っていくと、笹原に飲み込まれる前に思わず目に留まるものがある。


今年はシラビソ、オオシラビソの球果が凄い。樹冠部の枝に直立した円柱形のものがたくさんついている。今年は7年に一度と言われるシラビソ・オオシラビソの球果の豊作年なのだ。


色も紫色でよく目立つ。少し波打った表面は形的には毛糸の帽子の様だ。まるでシラビソの樹冠には紫色の帽子を被った小人がいっぱい住んでいて、僕と一緒に下界を見下ろしているような気分になる。