熊池湖沼探勝コース



観光商工課の横沢さんや熊川さんらが熊池コースを草刈してくれたとのこと。あのコースもずいぶん行ってないなあ。早速様子を見てきた。

コメツガ(マツ科ツガ属)の雄花と雌花に出会った。この木がたまたま花をつけたようだ。他のコメツガには花は見られなかった。

コシアブラウコギ科ウコギ属)がちょうど食べ頃。最近、この葉を薬味代わりにしてうどんを食べた。これが結構いける。素材の味も生かせるし、ぜひお薦めしたい食べ方である。


  


見たままにつらつらと。

コヨウラクツツジツツジ科ヨウラクツツジ属)が時期である。色が紅白まばらで小さい花をいっぱいつける。今朝の早朝散歩で「あまり綺麗ではありませんが・・・」なんて言ったら「あら、綺麗だから昨日友達に押し花して送ったわよ」なーんて言われてしまった。

万座のブナ(ブナ科ブナ属)を少し見て、葉を触ってUターン。

ツタウルシ(ウルシ科ウルシ属)も花を咲かせそうだ。どんな花だったかなあ。


  


コースを進む。このコースに点在する大小の池は、かつて本白根沢などの川が流れていた場所が土石流などで埋まり、川が分断されて湖沼となったのだろう。

左が黒池、中が鮒池。

自然保護官の長谷部さんから聞いていた“三股のミズナラ”があった!不思議だ。先が分かれているのなら解るが根元が分かれているとは・・・?一見の価値あり。


  


このコースには僕の大好きなムラサキヤシオ(ツツジツツジ属)がある。

この上品な色、どうですか?ミツバツツジよりも僕はこのムラサキヤシオの方が好きだ。

足元にはツクバネソウ(ユリ科ツクバネソウ属)が結構あった。羽根つきの羽根に似ているという説明だが、雪国では正月に羽根つきなどするのだろうか?足元滑って危ないのでは?北海道ではしなかった。そしてこれからの世代、いつまで羽根つきを継承していけるのだろう。


  


しかしかつての案内看板は全て破壊されている。どう見ても熊の仕業だ。爪跡がくっきり残っている。どうしてこんなことをするのだろう。災害から補修工事で延々と騒音を出されたから腹いせに人工物を壊す・・・という事ではないだろうな。

この数年間、遊歩道を我が物にしていたのだろう。しかしこの糞は大人のものにしては小さい。子熊のものか。万座のミズナラが豊作だったおととし生まれた子では?すると1歳児を連れているのか。


  


足元に椎茸がごろん。ま、タケノコもコシアブラも素通りしたんだし、今日のつまみ用にこれだけ採って帰るか。もう少し周りにあるだろうし・・・しかし他にはなかった。1個の椎茸。料理に困る。

地すべり跡はどうしようもない荒涼とした風景。しかしこの風景を見るのも良いと思う。自然の力を改めて実感できる。身の程を知る。

天災から3年半、もうダケカンバやシラカンバが進入していた。まずはここ数年はダケカンバが優勢となるのだろう。温暖化でシラカンバが取って代わるのは何十年後だろうか。林床はどうだろう。チシマザサかな、チマキザサかな。