ヤマナラシの山登り

木の山登りの話をもう一つ。


3月の観察会で、表万座付近をスノーシューで散策したとき、群落を形成していて名前の解らない木がありました。それが、ヤマナラシ(カバノキ科ハコヤナギ属)です。この木の群落地はそよ風でもざわざわ音がするというのです。扁平な葉柄のため、ロウ質を含む硬めの葉が少しの風でも揺れてぶつかり合い山を鳴らすのです。

最近、熊四郎山遊歩道の脇にはこの木の幼木が見られるようになりました。地球温暖化の影響かヤマナラシはこの山を登りつつあるのです。
標高1800m以上でヤマナラシが群落を成すとなるといろいろ図鑑を書き換えなくてはならないでしょう。