軽井沢、信濃路自然歩道での森林浴セラピープログラム 2時間半コース



NPO森林ウォーカーズゆとりYu&Riの山中慎一朗さんからのご紹介で、NPO法人ぐんまアロマの木代表の浅井明美様グループを、軽井沢信濃路自然歩道で森林浴セラピープログラムをご提供・ご案内させていただきました。





先日下見をしたところ、一般的な森林セラピーで大切とされている森林安息=森の中で何もせずに横たわって寝るプログラムは、このコースではやれる場所はありませんでしたので、折りたたみ式の携帯イスをご用意させていただきました。男性はコンパクトながら脚四つのしっかりしたモデル。女性はさらに軽量化した脚三つのモデル。これを持って森の中を歩いて行きます。


当日、実施前に雨が降り、林床および下草は濡れてしまっていましたが、椅子に座っていますので大丈夫です。この森で調気法を行いました。





まずは森の揺らぎを感じ、それと自分自身をシンクロさせていきます。樹形の揺らぎ、緑(葉)と茶色(幹、枝、土)等の色の揺らぎ、風の揺らぎ、水音の揺らぎ、風の揺らぎ…


そして次に、呼吸するたびに心が安らいでいける呼吸法を。なるべくなら腹式呼吸が望ましいですが、ここではまだこだわることはありません。各自やりやすい呼吸法で深呼吸をするということと、吸う息の倍の時間をかけてゆっくりと吐いていくことに留意します。徐々に森とシンクロしていくのです。


<吸>深い息を時間をかけて吸います
<吐>吐く息はその倍の時間をかけてゆっくりと
 ↓
<吸>息を吸いながら心身を静めていきます
<吐>息を吐きながらゆったりとくつろぎます
 ↓
<吸>息を吸いながら受け入れます
<吐>息を吐きながら手放します
 ↓
<吸>感謝しながら息を吸い、微笑みます
<吐>息を吐きながら許します


ずいぶん、気持ちが楽になります。これも森のおかげ。


その後、さらに完全呼吸法をして、長く長く深く深い呼吸をします。どの哺乳類の種も、4回の拍動に対し1回の呼吸を行っているそうです。そしてヒトの心臓は20億回拍動すると動かなくなるらしいのです。呼吸を長くする訓練をしておくこと、そして深呼吸はリラックスできたり、体調が良くなる、ということは皆さんご存知の通りです。


完全呼吸法とは、腹式呼吸、胸式呼吸、肩(鎖骨)呼吸、クンバク(息を止める)を組み入れた呼吸法です。この呼吸法をしばらく続け、ヨガでは天のプラーナ・地のアパーナと云われている自然界のパワー・大宇宙のエネルギーで正中線を上下に通し、体を掃除してもらいます。達人になると脊椎がとても熱くなってくるそうです。


丹田の前に手のひらでお椀を作り置きながら行い、エネルギーが通るたびに一滴ずつお椀に分けてもらいます。やがて、手のひらに貯まったエネルギーで自分の手当てをしたり、相棒の手当てをする。そんなことをしました。





次に、竜返しの滝へ。ここで、目をつぶって心身に不必要なものを滝の轟音と共に流してもらう…ということは、やりませんでした。心身を預けられるほど、安心感を得られる場所ではありません。ちょっと怖いイメージがあるのです。物見遊山ですね。





この辺りの水音ではそういう事もできたかも。しかし場所がありません…





この後は、ちょっと(ずいぶん)強硬でしたが、廃線となった草軽電鉄の鉄橋跡を見に行きました。以前のレクの森キャンプ場だったら、芝生でストレッチなどができましたが、今は入場料がかかるのでやめておきました。かといって梅雨時期の信濃路自然歩道に長くいてもイマイチ…。結果的には、後半は急ぎ足&探検ツアーになってしまいましたが、喜んでくださり、ツアーは成功しました。


森林セラピストにはいろいろな人がいます。カウンセラー、自然教育者、看護師、アロマセラピストさんもいます。本当にさまざまです。人助けのためにやっている人もいますが、私はサービス業として、森林浴セラピーのサービスを提供する、森林浴セラピーガイドで十分だと思います。クライエントと私、ではなく、あくまでもお客様と私の関係です。大変わかりやすい。


なので、ふり返り、分かちあい、終了面接などは全く必要ないと思います。こちらのテーマに落とし込めたかどうかや、周囲の参加者との思いの共有なんてお客様にとってどうでも良いこと。環境教育ではありません。ストレスを解消できたり、もやもやを発散することができたかが大事です。それで、明日からの仕事をまた頑張れればそれでよいのです。終了したら、心から「ありがとうございました。」をしてお見送る。それで十分だと思います。






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