9月25日〜9月26日 浅間火山の自然学習引率ガイド
今日から2日間、茨城県の中学校2年生140名の皆さんを自然学習引率ガイドです。秋の林間学校はあまりないので、こちらとしても嬉しいお客様。しっかりとお世話させていただこうと思います。
初日は池の平を8名でガイドです。学校生徒でひしめきあう6・7月とは違い、他の学校と競合することなく歩けました。
ところが、見晴岳西肩あたりで雨が降ってきました。雨足は次第に強くなり、湯の丸地蔵峠まで歩くのは困難と判断されてしまいました。雨の自然現象の一つ。私としては雨の中でも連れて行きたかったので、ちょっと残念です。
しかし、翌日は見事な快晴。これで名誉挽回。浅間園の旧スキー場跡からスタート、今日は4人でガイドです。
1108年、1783年の浅間山大噴火の痕跡を見つけながら、自然遊歩道に入ります。浅間山北麓に鬼押出し溶岩流が流れ下った様子を観察。
1950年9月23日千トン岩、2004年9月23日百トン岩、寝釈迦の話、そして溶岩の上を少し歩きます。
ここからはしばらくアスファルトを歩きます。アスファルトも興ざめと言えばそうですが、観光客誘致のためには仕方がないのでしょう。ここは環境省が大きく干渉して作った施設です。
見晴らしのいいところで、山のでき方の話を。一万年で1000m高くなる山と100万年で1000m高くなる山。浅間山はどっち?
旧嬬恋湖と周りの山々のお話など。
不思議な形の岩を見つけて歩くのもオススメです。
見晴台からの眺めです。足元の凹んだあたりがかつてあったとされる「柳井沼」のあたり。そして世にも不思議な鎌原土石なだれ。どうして発生したのかは、タイムスリップしてみないと解りません。でも、いろいろ考えてみることは大切なことです。
見晴台の上では、浅間山の形成史を、10万年前からの黒斑山、2万5000前の山体崩壊、その後の最も暴れん坊だった仏岩火山、8500年前からといわれる前掛山、そして現在の釜山火口…
最後に、スキー場跡に戻ってコーラ噴火実験を。「何噴火」の実験であるのか、マグマの中で炭酸に置き換えられるものは何か。
最後に、浅間火山博物館に入って解説とお土産タイム。おや、このフクラスズメは、池の平でアヤメに吸蜜しているスズメガと同じのように見えますね。
入館料200円×140人=28,000円、お土産代一人3,000円×140人=420,000円…だとしたら、結構、売上に貢献できたことになりますかね。無料の自然遊歩道だけを利用するのは地域にお金が落ちないので、なるべくこのように有料施設を利用してもらうようにお願いしております…