晴れ→雷雨、天候急変の池の平

今日も池の平で埼玉県Ｋ中学校の林間学校160名様を自然学習ハイキングです。

　　

ぐわっ超混んでる！ w|;ﾟﾛﾟ|w

ああ、大切な出発式も上の空。

とにかく、あの120人の団体よりも先に出発しなくては！　Σс(ﾟДﾟс

　　

ホッ、なんとかなりました。いやー皆さん開校式では挨拶が早口過ぎてごめんなさいね。まずはこの、倒れても不屈の精神力でなおも生き続ける、屈強なカラマツから生きる力を貰いましょう。ハイ、触って触って。

　　

湿原方向を眺めると目にとまったのは、何か木造建築物？木馬のような…この冬の100年に一度の大雪で樹木が折れたのか、もしくは雷の仕業でしょうか。それにしても造形的です。きっと、雷様が雷を落として木馬を作ったんでしょうね。

　　

今日のヒカリゴケは見やすかったですね。

皆さん、これが高山植物の女王・コマクサです。駒草の駒の文字は、馬を表しています。どうですか、お花をよーく見ると、馬面が浮かび上がってきませんか…？蕾は馬に似ていますが、花が咲くとイノシシのように見えるかもしれませんね。

なぜ、フェンスがあるかは解りますよね。そう、東御市が保護しているからです。コマクサは、珍しい花だということと、昔は喘息の特効薬だと考えられていたために、全国で絶滅が心配されるほど数が減った時期がありました。当時はなんと、グラム辺り金と同じ価格で取引されたらしいです。しかし、その後、高山植物を下界に下ろしてもすぐに枯れてしまうことや、喘息には薬効はなかったとわかったこと、そして一般市民のモラルが上がったために、ほとんど盗られることはなくなりました。

それでもう、このフェンスを撤去しようかという、話が出ています。こういうものがあるから欲しくなってくる人が出てくるのだし、もっと人々の道徳心、モラルを信用しようという考え方です。さて、みなさんはどう思われますか…　おや、両方の意見に分かれましたね。そう、そういうものなのです。これからの時代はさまざまな価値観、文化、宗教、信条、背景を持った人たちが、それぞれの個性を主張することが許されながら周りに現れてきます。しかし一緒にやっていかなくてはなりません。違いながらもお互いが妥協点を見出して折り合い、合意形成していくしかないのです。大変な時代ですが、みなさんなら乗り越えられるでしょう。頑張ってください。

　　

そして、このあたりから真っ黒い雲が現れてきました。これは…

　　

足早に帰る周りのハイカーたち。私も手持ちのラジオのスイッチを入れてみましたが、ガガーと雑音ばかり。これは、周囲50km以内で雷が落ちていますね。もう１時間以内に来る可能性があります…なーんて言ってたらあっという間にザーザー降りの雨と雷光りまくり状態になってしまいました。雷雲は上田市からまっすぐこちらに向かって流れて来ちゃいました。

ちょっと残念な終わり方になってしまいましたが、今日はこれにてガイド終了です。山登りは残念無念。今夜のキャンプファイアー、晴れるといいですね。