草軽電鉄廃線跡ツアーを実施

某旅行会社様より「草軽電鉄廃線跡ツアー」をご依頼いただき、実施いたしました。

お試しの企画として募集したらしいのですが、あっという間に40名がお集まりになったようで、とても賑やかなツアーにしていただきました。感謝申し上げます。

　　　　

新軽井沢駐車場でトイレ休憩。なんとこちらは最初の１時間は無料で駐車させていただけるのです。旅行会社様が用意したマイク無線機をセットして小瀬より長倉山林道へ。参加者の皆様に「さて、ここからの草軽電鉄の廃線跡が見えています。どこでしょうか？」と意地悪な質問。そして廃線跡を歩き、最初の見所にたどり着きます。

これが、草軽電鉄で最も高さのあった橋梁、柳川橋梁跡　です。

山中に突然現れる、半世紀前の石積み遺構です。

　　

今回の参加者様のうち、１/３程度は草軽電鉄にお乗りになったことがあるそうです。ずいぶん懐かしそうです。

　　

そんなお客様が、昔の地図を持って見えました。他の参加者様と一緒に確認。「ああ、ここか。ここにいるんだね。」

　　　　

その後、廃線跡から林道に戻り、また廃線跡に入って次の遺構にたどり着きます。

カーブのある橋梁跡　です。

本当は、向こう岸に渡っていただこうと思い、川床に石を並べ始めたのですが、今回の参加者様はかなり年配の方が多く、残念ながら断念しました。今後、そうなることが多くなるかもしれません。

　　　　

ここで折り返して、昼食を取ります。足元のトウゴクサバノオ（キンポウゲ科シロガネソウ属）の可憐だったこと。

　　　　　　

北軽井沢駅舎まで移動。ここにはデキ12形電気機関車の実物大の模型（木製）があります。40名が一気に北軽井沢観光協会の草軽電鉄資料室になだれ込み、専門書を希望。ところが、なんと既に廃盤に！ああ〜なんて残念な…

　　　　　　

そして嬬恋村に。吾妻川橋梁跡、上州三原駅跡地を訪ね、アスファルトの道路となった草軽電鉄廃線跡を歩き、スイッチバック跡へ。皆様、生き生きしていらっしゃいますね。充実した時間をお過ごしいただいて感謝です。

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ツアー終了後、草軽電鉄廃線跡で未確認のところ、場所を再確認したいところをチェック。うーむ、やはり人様を連れて行ける場所はあまりないですね。もう開拓しきった感があります。ツアー参加者もこの先、ますます高齢化していくでしょうし、草軽電鉄に乗車経験がある方々の寿命とともに、軌跡は消えていってしまうのでしょうか。寂しいですね。