草津白根山周遊スノーシュー
本日は神奈川県のN様を、本白根山へスノーシューでご案内する予定です。
本白根山とお釜めぐり スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/kusatsu_motoshirane01/index.html
元々は、白根山湯釜と地蔵岳(白根火山ロープウェイ使用)
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/kusatsu_yugama01/index.html
のコースがご希望だったのですが、2014年3月6日16時頃から湯釜付近を震源とする火山性地震が一時的に増加し、白根方面が立入禁止になってしまっていたので、本白根山のコースに変えていただいたのです。
ところが、ロープウェイ山麓駅に行ってみると、すでに注意報は解除されていました。でも気分はもう本白根山に行く状態だったので、今日は本白根山頂と白根山(地蔵岳)山頂の2つを踏破することにいたしました。
コメツガの球果は、今日は開いていません。乾燥している冬は大概、開いている様子が観察されるはずです。どうやら、凍りついているようですね。
まるで生き物のように見える立ち枯れの木。
天候は、徐々に回復傾向にあります。針葉樹の枝葉には氷が被り、その周りに新たな樹氷がついています。本当に厳しい自然環境です。
ここを越えると、本白根山頂です。
スカブラと雪庇の凸凹道を乗り越えて、本白根山頂に着きました。
複雑な形状をした、数個の火口がつらなる複合火口です。
四阿山を眺めたり、万座温泉方面を見たり。さて、次の白根山湯釜と地蔵岳に行くために、下山しましょう。
下りは、ご主人に先頭になってもらい、探検隊の先導者の気持ちを味わっていただきました。クッションを落としたところで奥様にチェンジ。どうですか、いい森でしょう。
亜高山帯針葉樹林のフィトンチッドに包まれて。
本白根第2ロマンスリフトを降り、夏の舗装道路を歩いて弓池方面へ。途中、木道が露出していい感じだったのでここでランチをとることしました。
ここならJETBOIL(登山用ガスバーナー)も使いやすいし、座るにもいい感じです。
弓池は通常は横断を禁止されています。今年は大雪で寒いから大目に見ていただいて、ちょこっとだけ横断。やがて、湯釜遠望所に到着しました。
「 ワァー!本当にこんな色だったんだ!感動〜☆.:(゚∀゚* 」
ここから約15分。白根山地蔵岳山頂を目指します。冬に来ると真っ白いぼうず山です。
地蔵岳下の東側にできた雪庇をうまく使ってランチにしていたのはよく見ると知っている人でした。なかなかいい場所をキープしていらっしゃる!白根山のエビの尻尾(樹氷)は、本白根のものよりも発達しているように見えます。こちらのほうが風が強いのですね。
夏には来れない場所に、なにか不自然な石並びが見えたので寄ってみると遭難碑でした。山はみんなのものなんだから、こういうのはやめてほしいのですが…
誰もいない平原を下ります。新雪20cmの下に硬い雪面があってとても歩きやすい状態でした。
この岩は、冬に来ると目立っていますねー。浅間山火口の千トン岩よりもやや小ぶりです。浅間山の岩は実質三千トン位あるらしいですから、白根山のこの岩を今日から千トン岩と呼ぶことにしましょう。もう決めました。
その後の帰り道。氷のオブジェはもうほとんど解けています。白根レストハウスの雪囲い、雪壁、氷の鯨(と文字)などを見つつ最後の森へ。
白い森でのカフェタイム。身もココロも透明になっていく…
N様、お疲れ様でした。来年また、お待ち申し上げております…