万座カラマツ天然母樹林スノーシューツアー
今日は国安さんグループ6名様を万座の森にご案内させていただきました。最初は、万座から白根山に登るコースをご希望いただいていたのですが、あちらのコースはチシマザサがこの積雪量ではまだ寝ていないと思われるので、ハズレのないこの「万座カラマツ天然母樹林」コースにしていただきました。
万座カラマツ天然母樹林スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/manza_karamatsu01/index.html
最近は準備体操を済ませてから入口に来る…はずなのですが、写真では何か語っていたようですね。「ガオー」と言うような格好では一体何の話を?!
皆様は東京シニア自然大学も受講生の方々だそうで、国安さんはこちらの世話人をされているそうです。では、私の自然観察から得たものことを少しはお聞かせいたしましょう。シラカバと違ってダケカンバは…
美しい万座の針葉樹林。真っ白な雪をバックにシラビソの葉がキラキラ輝いています。すぐに、第一のカラマツ巨木があります。
どうですか、これが天然カラマツの力強さです。
樹木の葉の匂い、違いが解りますか? シラビソとトウヒはどちらがオレンジでどちらがレモン?
針葉樹林帯を出て、世界に渡った(と考えられる)カラマツ、ショハーの木を観察です。
では、この森のボスを紹介しましょう。 草薙カラマツ です。
草薙カラマツはどこから眺めてもどっしりしています。今日は、久しぶりに「マザーツリー」という名前のついたカラマツの横を通りました。
この割れ目は、おそらくは凍裂によるものでしょう。しかし、それにしてもピタッと合わさっていますね。それもまたおかしなことのように感じますが…
地衣類のホネキノリ(サルオガセ科)は、カモシカが食するところを見ていますが、国安さんによるとトナカイは冬期は地衣類を食べるのだそうで、案外、地衣類は動物の食料になっているのだと知りました。そういえば、“幻のキノコ”として売られている「イワタケ」も地衣類ですしね。
ちょっと気になったので、トナカイゴケのことを調べてみました。
※画像引用
http://saraboy.com/
http://mshi.no.coocan.jp/pukiwiki/
あれ?この辺にあるミヤマハナゴケに似ていますね! トナカイ草食性の強い雑食性で夏は草や葉、時にレミングや虫等の小動物を食べて、冬は角や蹄で雪を掻き分けて下に生えた地衣類等を食べる…そうです。左の写真は「ハナゴケ」或いは「トナカイゴケ」と呼ばれているそうで、ミヤマハナゴケそっくりなのも当然ですね…
このカラマツ母樹林は、植えた訳ではない、植えた記録はないのですが、どうにも木が揃いすぎています。「植えていなくても、徐伐した可能性があるのでは?」 なるほど、それがありましたね。
湿原地帯に出ます。どうですか、いいところでしょう。こんなに天然林のパッチ状構造を解りやすく体感できるところはなかなか無いと思いますよ。そのダケカンバ一斉林の向こうに、もっと素晴らしいところがありますよ…
これが、ダケカンバのマザーツリー、「しなや樹」です。見事な枝ぶりでしょう。
折り返し地点付近にある、大きな裂け目のあるカラマツ巨木。こちらは、先ほどのものとは違って広い裂け目になっています。中は樹脂でギトギトですが、先ほどのカラマツは割れた直後はこうならなかったのでしょうか…
樹木の温度差チェック、シャボン玉が凍るか?遊び、リンボーダンス遊び、あ、ダンスはしていないか。
雪玉を丸めて、それ〜。どこまで行くかな?
筋肉ムキムキの仁王カラマツの腕に抱かれちゃう女性参加者。ええ、そのお気持ち、わかりますとも!
ここで、最後の森カフェタイム。いやー今日も遊びすぎちゃいましたかね?また来年、お待ちしています。
万座カラマツ天然母樹林スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/manza_karamatsu01/index.html