まゆ玉つくりワークショップ(なかのじょう里山テーマパーク、中之条町ふるさと交流センターつむじにて)



吉田朝志さんからお誘いをいただき、なかのじょう里山テーマパークが主宰する「まゆ玉つくりワークショップ」にお邪魔させていただきました。


まゆ玉つくりワークショップ
http://yamazato.info/taiken/taiken101.html




  


開始時刻を少し過ぎて到着すると、もうどんどん繭玉をつけている状態でした。おなじみの優しい笑顔、黒岩由美子さんは手仕事の姿が似合います。




  


今日は米粉を使っています。これを熱湯で捏ねて餅上にしたものを丸くします。昔(40、50年前)は米粉は貴重だったため、トウモロコシの粉、粟の粉、くず米の粉などを使ったそうです。今日は赤や緑は食紅を使い、黄色はターメリック(うこん)を使ったそうです。





お子様は、恐竜を作ったり、何かアニメのキャラクターを作ったり。これで良いのです。




  


これを10分位茹でで、ざるにあけるだけ。簡単なのです。







あれれ?球形では無い、ひょうたん型のものもありますね。これは、本来の日本産のお蚕の繭の形を現しているのだそうです。球形の一部を凹ませたものもやはり繭に似せているそうです。


カイコの種類(高原社HPより)
http://kaikokau.jp/know/index.html


ところで、北海道生まれ育ちの私は、繭玉とお蚕の関係は元々知りませんでした。万座在住時も知らず。嬬恋に降りてきて最近知ったのです。近年、首都圏では故郷を知らない、持っていないマンション世代がもうパパママになっているはず。養蚕そのものも知りませんから、繭玉づくりなんて田舎体験、いいんじゃないですかー?私、田舎の風習を体験できてとてもうれしかったです。




  


さて、こちらでは名人による「削り花」の実演です。削っているのはミズキ。しっかりと乾燥させたものを使います。刃物をカンナのように使い、削っていきます。




  


先をネジに刺して止め、手前はピッケルのような名人の道具で抑えています。




  


これが削り花を作る刃物。名人の道具です。くるくる巻いた花びらがふさふさ。乾燥した材料だからこそです。いい感じになったところで鋸で落とします。




  


下に落ちている花びらの屑を二本、縄のようにより、ひもを作ります。




  


穴を大きくして、ひもを通し、




  


温かい息をかけながら形を整えます。すると、綺麗な飾り花ができあがります。上手くいったらこのようにぶら下げて「鶴」になります。失敗したものは上下反対に下げて「亀」と呼ぶのだそうです。







美しい削り花。こんなに上手に作れる人は中之条町でも何人もいないそうです。綺麗ですね。




  


さて、茹でた繭玉を胡桃味噌でちょいとおつまみ。あーおいちい。さて、私もちょっと繭玉つけてみようかな。今までミズキにしかつけたことが無かったのですが、中之条ではヤマグワの方が本流。だってお蚕様の食樹(葉)ですから。







参加者の皆さんはお持ち帰り用の枝に、色とりどりの繭玉を思い思いに飾ります。







最後に、一番大きな枝の前で、はいチーズ。私も入らせていただきました。
(写真:渡陽平さんより拝借)





カメラマンさんも繭玉マンになりきりです。「ハ〜イ、繭玉マンの方を向いて〜」


素晴らしいイベントで、心温まりました。スタッフの皆様に感謝いたします。このイベント、吾妻地区の大型宿泊施設でどんどんやってくれるといいなあって思います。どうでしょうか?






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