埼玉県北本市H小学校様 自然体験学習



今年で3年目となる埼玉県立H小学校様。万座温泉以外で初めて学生団体の自然体験学習をコーディネートさせていただいた、私にとって思い入れのある学校様です。東海大学嬬恋研修センターにお泊りになり、昨年までは石樋や水源の森、バラギ湖や野地平など、地元バラギ高原での自然体験にこだわってコーディネートさせていただきましたが、2年連続でダニ騒ぎが起こり、今年からはダニがほとんどいない池の平にご案内させていただくことになりました。




  


池の平はこれからアヤメの時期に入ります。現在はまだ日の当たる場所で開花が見られる程度。雲上の丘広場で記念写真を撮りました。







今年は、三方ヶ峰火山のマグマのしぶきから成る火砕岩を理解してもらうために、見晴岳奥の展望所にお連れしています。地面や岩の状態が良く、説明しやすいのです。




  


しかし、景色が良すぎるので、子供たちがはしゃいでなかなかお話に入れない場合もあります。火口縁沿いに歩き、三方ヶ峰へ向かいます。




  


高山植物の女王・コマクサは、見晴岳コマクサ園の方が咲き方が綺麗なのですが、インタープリテーションは、広々とした三方ヶ峰コマクサ園で実施しています。おとぎの森を通り上の湿原を渡り、







メイン湿原の鏡池まで下りてきました。ここでは湿原の雰囲気を味わい、やまびこ遊びをします。




  


腹から声を出して、お昼ご飯を食べて、カラマツ母樹林を進みます。草原でカラマツのことをお話ししました。







そして、深い深い森・ディープフォレストに入ってゆきます。深山の霊気に触れるのです。




  


彼が見つけたこの根株は、マンモスのように見えるそうです。私は、ギリシャ神話の神々を彷彿させるような人面根株を見つけました。まるで彫刻のようです。







子供たちにまずは会わせたかった、コメツガの巨木です。この樹のように、いろんな才能を伸ばしてきてほしい。そのためには、根っこに充分な生きる力を宿していてこそ可能となるのです。




  


巨木に触れてもらった後は子供たちは自ら自然物に触るようになります。苔に覆われた老木を触ったり、倒れている樹木に触れたりします。




  


今日は倒れている樹の前で、「倒木更新」のお話をしました。天然林の生命の循環を感じてくれたと思います。森の神秘に触れると、いつまでも居たくなってしまいますね。




  


鬱蒼とした森の中で、子供たちはこの自然物を鶴と見立てていました。確かに千羽鶴の鶴に似ています。ダケカンバの皮の秘密お話しするために渡したら、なんと男の子たちは味見をし始めてしまいました!このハイキングでかなり野人化したようです。




  


ガイドが終わり、私たちは木いちごのアイスクリームを食べながら反省会。今日はまずまずのガイディングができました。







その後、夜には星空観察を手ほどきしに宿舎へ。ところがあいにくの雨で、室内での星空シアターとなりました。子供たちは木星のお話に興味を持ったようでした。そうです。木星ギリシャ神話最高神ゼウスの象徴であり、古代バビロニアでも最高神マルドゥク神の象徴として崇拝されていたのです。そして、地球に衝突していた可能性のある隕石や彗星も、巨大な引力で引き寄せ、地球を守ってくれていたのですよ。


今年も、北本市H小学校の子供たちの無邪気な笑顔を見られて幸せでした。先生方、素直な子供たちにお育て下さり、誠に頭が下がります。来年もまた、お世話できることを楽しみにお待ちしております。






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