浅間園自然遊歩道で浅間火山インタープリテーション下見会



6月20日には、今年でお世話すること3年目となる千葉県のU高等学校中等部様を、浅間園自然遊歩道で火山学習ガイドをすることになっています。協会の受け入れガイドも仕事の都合で昨年度から一新した状況になり、改めて様火山の学習下見会を行いました。




  


下谷博さんには急遽応援で参加してもらいましたが、やはり独特の浅間火山、そして鬼押出し溶岩流の見識を持っているようです。さまざまな学説が乱立していますが、当協会は中立の立場をとっており、一論に傾倒しないスタンスを取っています。各自が火山の基本的なことを押さえた上で、発展させたインタープリテーションをすることは、自由なのです。ただし、他の説を批判することは、認めません。
シャクナゲの葉がまるで花の様に淡いものがいくつもあります。今日見た様子では、それらの葉はおおよそ病気になってしまっていました。例えば正常な組織で無い劣勢な葉なのでしょうか。




  


「溶岩の赤い部分は酸化したところ」という解説を聞きますが、では、一つの岩に赤みが強いところと全く赤くないところができるのはどうしてなのでしょう。…と思っていたら、数年前に早川由紀夫氏が以下の様に解説していました。

http://d.hatena.ne.jp/akagi39/20080911/1290471464


これに対しての反激論があればぜひ聞かせていただきたいです。特に意味は無く、知的欲求としてです。




  


一回りして、最後に大きな浅間石が崩壊しているものがありました。中を見てみると、激しく発砲した軽石が割れたようなものが見えます。溶岩の中に軽石があるという現象。溶結火砕岩なのか釜山スコリアの欠片なのか、両方とも考えられることですし、この岩がつくられるプロセスに違いはあっても、できあがったものは同じように見えるし、元々の物質は浅間山のマグマです。


例えばホテルで、お客様にフルーツの盛り合わせをお出ししたとします。厨房のスタッフで盛付けし準備していました。お出しするプロセスでフロント係が時間を見計らい自発的にお出ししたのか、それともルーム係に注意されて思い出してお出ししたのか。…火山のことに全く興味のない人には、このこととなんら変わらないレベルの話なのかも知れません。ところが、そこで勝負して飯を食っている人たちからしたら出世に関わる大問題なのでしょう。


私が浅間火山を解説している学者たちに対して気になっていることは、他の説を激しく批判していることです。そうしないと学者業は務まらないのなら仕方がありませんが、私たち一般人の教養レベルでは地球の全体像を理解するためには、そんな細かいことにいちいち拘っていられません。学者同士の理論の対立には、聞く耳は持っても肩入れはしない方が良さそうです。




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