白根火山ロープウェイ山頂駅〜富貴原の池〜殺生河原〜鬼の相撲場コース下見



「森林セラピストと行く○○ツアー」商品のコース、現在模索中です。私の中で、今、モリアオガエルが熱いです。ウミガメの産卵を見るツアー、サンゴの産卵を見るツアーで商品として成立するのだったら、モリアオガエルの産卵も神秘的だし、なんとかツアーにならないかと思うわけです。両生類は気持ち悪いかな?でも、カエルって癒しキャラでもありますし…


本白根山中腹にある「富貴原の池」は、モリアオガエルが樹上に産卵する場所のメッカとして知られるところです。様子を見に行ってきました。




  


歩いて草津温泉に帰ってくるコースを考えています。まずは白根火山ロープウェイを利用し、本白根山の山頂付近まで行きます。ロープウェイに乗るまでの通路には、「日本で最初のリフト」の展示があります。草津はそういう分野でもメッカでもあります。




  


ロープウェイから下を眺めるとムラサキヤシオの花がずいぶんある事が分かります。




  


山麓駅につき、登山スタート。登山というよりは下山コースになります。すぐにある深い沢は、毎年遅くまで雪が残るところですが、6月6日にこんなにあるのは珍しい事です。今年の春は寒いのです。







しばらくは、快適な登山道が続きます。平坦で、歩きやすい道です。




  


鏡池方面への分岐を越えると、残雪の影響もなくなり、高山植物の姿が出てきました。ミツバオウレンの花や、




  


イワナシ、オオカメノキなど、春一番の花が見られます。




  


それにしても、なかなか高低差があるコースなので、結構急な坂を下って行きます。もちろん、岩も出てきます。




  


ウソのさえずりが聞こえてきます。やがて、富貴原の池に到着しました。





まだ、春一番の花がようやく咲いたこのあたりでは、モリアオガエルの声は全く聞こえません。しかし、弓池とは違って、樹木が湖面に近い状況なので、ここなら樹木の葉部分に卵塊が見られるかもしれません。神様がいらっしゃる池だそうで神秘的ですが、産卵時期にボートを浮かべてぐるっと回ることはできないものかと思案しました。




  


富貴原の池付近は、斜度が少し緩んで歩きやすくなります。今時期はイワカガミが開花のピークです。




  


イワカガミと高原の風景が続きます。殺生河原も見えてきました。




  


殺生河原に降りるあたりは、道が険しくなります。そして、この険しい道のあたりから、私の大好きな花、ムラサキヤシオがぽつぽつと姿を現します。







それにしてもなんという上品な花の形、なんというチャーミングな色彩なのでしょう。開花の頃の展葉具合も、私的にはちょうど良いと思います。




  


さて、険しい道はまだまだ続きます。このあたりで、このコースは森林セラピー的ではないな…と認識しました。




  


それにしてもムラサキヤシオの多いこと!山一面がムラサキヤシオです。ムラサキヤシオとイワカガミの競演です。







荒涼とした殺生河原の風景の中に咲くムラサキヤシオ。草津ならではの風景です。オンリーワンですよね。




  


今日は少し春霞ですが、このあたりから見る殺生河原がもっとも絵になります。ムラサキヤシオのトンネルをくぐって、




  


殺生河原分岐点まで来ると、ロープが張ってあり、またいで振り返ってみると、まだ残雪の為に立入禁止にしていた模様です。うーん、そうなると、雪解けのこの時期にこのコースでツアーを組むのは、ロープウェイで注意されてしまう可能性があります。モリアオガエルの産卵はまだまだ先のようですが、このムラサキヤシオ群落を見るためには、殺生河原から(このロープをまたいで)少し上り、堪能したあたりで戻ってくる…くらいがちょうど良いでしょう。実際には普通は雪解けが順調に進んで、6月にはこのロープは撤去されているはずですし。







ただし、殺生河原から下に降りるコースだけでも、旧噴火口あたりまでは、まあまあのムラサキヤシオがあります。このような風景にも出会えます。




  


しかし、どういう訳か、この旧噴火口を通過すると、急激にムラサキヤシオは見れなくなってしまいます。土壌の影響でしょうか?万座川流域ではブナとセットで見られ、肥沃な土壌に適している様にも見受けられましたが、確かに万座温泉でも、硫黄要素のあるガレ地に群落をつくっています。不思議なツツジです。




  


しばらくの間、変わり映えしない登山道を降りて行きます。飽きたころに、今度は別のツツジが出迎えてくれます。トウゴクミツバツツジです。





ムラサキヤシオとトウゴクミツバツツジとを見比べながら歩くツアーなら、参加したいと思いませんか。




  


趣のある木道を渡り、名物のミズナラ巨木の横を通ります。




  


国道に出る手前にあるヒノキ林は、これまでと違った林分なので、気分を変える意味でも少し観察したいところです。
ここでツアー的には草津の各宿にお帰り頂こうと思いますが、オオルリのさえずりを横に、もう少し歩いてみます。




  


鬼の相撲場まで来ました。ここでは、今現在モリアオガエルの声が聞こえています。数年前までは池の水質が悪く、産卵は見られなかったそうですが、現在はたくさんの鯉がいて、カルガモの親子が住み着き、水中昆虫も見られます。ここで、卵塊を探したのですが…残念、見つけられませんでした。


しかし、ここには広い素敵なあずまやがあり、あまり使われていないのは持ったいないことです。草津町役場に聞いたところ、ここでガスコンロなどを使われるのはアウトとのことですが、お弁当ぐらいなら問題ないでしょう。でも、コーヒーを沸かしたりラーメン煮たりしたいですよね〜。あずまやって、基本的にどこでもダメなんですかね?屋久島ではガイドがあずまやでいつも火を使って料理してくれましたが、あれも実は違法なのかな?…なかなか、全てを合意形成の下、進行させるのは難しいことですね。






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