嬬恋浅間火山体験学習プログラム実施(中学生団体・教育旅行)



5月30日から2泊3日で嬬恋プリンスホテル様にご宿泊の100名様に対し、当協会が体験学習プログラムを全面的にコーディネート及び対応をさせていただきました。全ての体験プログラムを外注無しで承るの初めてのことでしたが、お客様及びホテル様、関係機関の皆さま、そして当協会の力のあるスタッフ達のおかげで、充実した対応をさせていただくことができました。皆様に感謝申し上げます。


今回は、茨城県から見える皆様に対して、浅間・吾妻の気候や自然環境を始めとして歴史伝統文化なども特徴づけている 浅間山」を体験していただくためのプログラム を実施いたしました。当日の様子を紹介いたします。




  


初日は、 鬼押出し園を歩き、1783年に浅間山火口から流れて来た鬼押出し溶岩流の学習をします 。明日、登る浅間山(黒斑山)のことを、山麓から見て考え、学習する意味もあります。最後にレストラン横の展望所から鎌原土石なだれで消滅し復興した鎌原村の再生物語をお話しし、「いのちと家族」「生きる力」について考えていただきました。







この日の夜は、本当は スライド上映とお話し「浅間・吾妻のこと」 を実施し、浅間山についての学習を深めたかったのですが、明日は晴れる見込みが無いために、クライエントからの要望で明日の予定だった 星空観察会 を今夜、実施いたしました。その結果は…




  


翌日、いよいよ浅間山を体感していただくために、 黒斑山に登ります。ただし、今回は雪が解けていないのでトーミの頭まで 。中学生にはキツイと思われる方もいるようですが、このコースは地元では小学生でも登っているコースで、中学生はさらに+3時間のコースで学習登山を実施しています。問題ありません。みんな、頑張ってついて来てくれました。




  


槍ヶ鞘の絶景に到着しました。この浅間山の風景を見て欲しかったから、地球を体感して欲しかったから、皆様をここにお連れしました。
トーミの頭ではあまりの絶壁のために、先生が「ここから先は行っちゃいけません」と通せんぼしてくださいました。怖くない子がピースでアピールしてきます。


この場所は、息を呑むような風景との出会いがありますが、このように危険なため、見たらすぐに散って別の場所で昼食を取りたかったのですが、連絡が行きとどかずに、先に到着した班がこの場で昼食を取ってしまいました。狭いトーミの頭で100人が一度に昼食を取るということは、安全管理上、そして次に来る登山客へのマナー上、あってはならないことです。仕方が無いので大声を出し、私の班だけでも別の場所に移動させました。せっかく心を掴んだ生徒からは嫌われることになりましたが、事故が起こるよりは100倍マシです。喜んで嫌われました。




  


おや、先ほどの高いところが怖くない生徒さん。休憩中もしきりに自然に目を向け石を積み重ねて遊んでいます。信じられない高さに積み上げました!とても真似できません。未知の世界への探求心と好奇心に満ち溢れている彼女は、どんなことがあっても創意工夫をして突破して行くことができることでしょう。やがて、たくさんの人を動かす人物になるかもしれません。




  


さて、私たちの班が下山し、あとは最後の班だけになりましたが、ここでトラブルです。最後の班の生徒が、転んで足をくじいてしまったのです。最後の班に齋梧さんがガイドでついたというのはシャレでしたが、これはシャレになりません。しかし齋梧さんは、当協会のガイドを安全管理及びレスキュー、リスクマネジメント分野を指導している方でもあります。登山家・野口健氏らと障害者をスイスの山に連れて行く事業の事務局長もやっていたこともあり、齋梧さんがこの班についたということも、何らかの思惑が働いているのだということを感じました。ガイド全員で負傷者のところに駆けつけ、齋梧さんの手法で救助しました。







下山しているはずなのですが、車坂山手前には深い谷があり、急な上り坂を越えなくてはなりません。体力にはあまり自信が無い私ですが、この一番しんどいところを担当させていただきました。いやいや、人は重い!体力、もっとつけなきゃいけませんね。







この日の夜に、初日に実施する予定だった スライド上映とお話し「浅間・吾妻のこと」 を実施しました。気分を変えてネクタイと白いジャケットを着て、お洒落をして登場したのですが、生徒さんの反応は「別に…」といった感じ! まあ、いいか(笑)。




  


最終日は、吾妻の芸術家スタン・アンダソンさんの 100%天然物で作るピュア・ネイチャークラフト「ドリームキャッチャー です。100人の生徒に見せるために、大きな見本を持ってきてくださいました。



  


スタンさんの指導方法は、とても優しく、とても根気深いものでした。作品の進んでいない生徒を見つけては、一人一人としっかりと向き合って指導していきます。私だったら、「こうこうこうでもう解ったね?ハイ、じゃあ自分で挑戦して頂戴ね!」というところなのですが…。落ちこぼれを絶対に作らせないという彼の信念がよく伝わってきました。そしてスタートから2時間、それぞれ、なんとかドリームキャッチャーらしいものが出来上がりました!良かったですね。







嬬恋プリンスホテルに泊まる中学校浅間火山体験学習教育旅行(100名・2泊3日型)ダイジェスト版(6分59秒)です。







こちらは、上記のダイジェスト版をさらに短く、1分59秒にまとめたものです。いいプログラムでした。もう一日あれば、小浅間山に登山や、グループで協力して何かを作り上げるワークをやってみたいものです。


学校関係の皆様、ぜひ、学校行事での教育旅行は、ぜひ浅間・吾妻エコツーリズム協会にお任せください。ここには、文句なしに地域を特徴づけている浅間山があり、その存在感と地球のスケールを肌で体験学習することができます。お申し込みを、お待ち申し上げております。






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