吾妻渓谷ハイキングコースを森林セラピー的に歩いてみる



関東の耶馬溪とも呼ばれる吾妻峡(吾妻渓谷)。今日は「森林セラピストと行く吾妻渓谷ハイキング」という商品が策定できるかどうか、吾妻渓谷ハイキングコースを歩きながら考察してみました。


画的にはもう一週間ほど前に、長野原町の町花でもあるムラサキツツジミツバツツジ)の頃が良かったのでしょうが、その頃は肌寒く、「寒い中を我慢しながら歩くのは森林セラピー的ではない」との信条があったことと、ぐずついた天気が続いていたので、時期をずらして行ってきました。そのレポートを掲載します。




  


ムラサキツツジの花はもうほとんど終わっていました。ヤマブキも、キブシの花も無し。今日旬だった花はウツギの白い花でした。歩き始めてすぐに、結構急な階段があります。こんなコースばかりだと、ちょっとセラピー的ではありません。




  


おや、もうフジの花が咲き始めていますね。まず、一つ目の沢を通過します。







小川のせせらぎ。癒されるスポットです。







やがて、右側にやや平坦な地形が現れます。森林呼吸をするなら、この場所がまずは一つ目のポイントになるでしょう。




  


歩道の状況です。ここは広めですがもっと狭いところが多いです。うーん、うつ系の状態の方は、気が滅入ってしまうかもしれません。健常者はもちろん大丈夫でしょう。
大きなブナの木があり、触って癒されたいところですが、かつて人につけられた落書きが痛々しいです。




  


それにしても新緑の美しい渓谷です。しかし、思ったよりも階段の多いこと!これでは、どんなにゆっくり歩いても、どうしても汗をかいてしまいます。汗がにじむ程度とは行きません。




  


展望所からの景色は、八ッ場ダム建設工事により以前とは変わりました。さらに進むと、先の道が見えない様な所も出てきました。これは、天気が悪いと怖いですね。




  


ブナの赤ちゃんが育っています。大きくなあれ。そして『危険 足もとに注意』の看板が。ダメですね。はっきり言ってここまで不安要素が多いと癒されません。




  


しかし、国道に出る少し前、鹿飛橋よりもさらに手前のあたりは樹木の間隔も広くなり、また森林安息ができそうなほどの斜度になります。







最初から最後まで、ずーっとこんな風だったら、最高の癒し歩道になると思うのですが…







鹿飛橋まで来ました(通常はこのアングルでは撮れません)。







そして橋の上から吾妻川を覗いてみます…うーん荒々しくって怖いぞ!?ここも、癒しとはちょっと違うような気がします。




  


その後、長い間国道沿いの歩道を歩き、最後に滝見橋の上から白糸の滝を観賞します。




…ということで、吾妻渓谷を森林セラピー的に歩いてみた結果は、




20点でしたー。 ~( * = * )~




今まで気にしていなかったことですが、森林セラピーの観点から厳しい目で見て回ると、癒されない要素が結構多かったのです。深く鬱蒼とした渓谷は見通しが悪く、歩道は狭く切りたっていて危険。橋の上から見る吾妻川の流れは濁流で怖い。そして森林呼吸や森林安息ができる場所がほとんどないということも致命的でした。


やはり、険しい渓谷は、癒しの方では無くて、もっと活動的なエネルギーの方を与えてくれるような気がします。以前、山梨の西沢渓谷を訪問した時も、私のストレスホルモン数値は上昇しました。副交感神経ではなく、交感神経が優位になったのです。当時はなぜか解かりませんでしたが、あの時も、今日の様な厳しい目でコースを見ていたら、理由が解かったのでしょう。


吾妻渓谷は、観光的・物見遊山的にご案内するのが宜しいのではないかと思います。したがって、「森林セラピストと行く吾妻渓谷」の商品設定は、ちと難しそうです。別のコースで検討いたしましょう。


※後日追記  森林セラピー的には20点でも、AAESの「森林浴セラピー的」には90点となるコースです。森林浴セラピーでご案内いたします。



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