本白根山とお釜めぐりスノーシュー




先日、パルコール嬬恋スキー場のゴンドラでお会いした長野原町の富沢様から、「吾妻のスノーシューコースであれば、本白根山空釜コースも設定すべきだ」とアイデアをいただきましたので、さっそく下見に行ってきました。アップダウンも少なく、コース的にはとても簡単です。ただし、本白根山草津国際スキー場のゴンドラとリフトを乗り継がないと行けないのですが、スキー場の立ち場としてはコース以外は硫化水素ガス発生地点があったり遭難の可能性もありため、一般のお客様には立ち入らないようにご案内しているとのことです。


今回、浅間・吾妻エコツーリズム協会として、お客様をスノーシューエコツアーでお連れすることができるかどうかを調査確認させていただきました。




  


スキー場のパトロール事務所で今回の依頼と登山届を提出し、車で移動し白根火山ロープウェイに乗車します。今年は「雪山観光お得プラン!」という、ロープウェイ+リフトの往復券がセットになった券が大人1,600円、子供850円で販売されています。パトロール隊長が仰っていたように、昨日の気温上昇により全層雪崩があちこちで発生していました。




  


スタローン将太さんのビーコンを見せてもらった。今回はスノーシューなので私には必要ありませんが、急斜面を滑るテレマークスキーを協会のプランに導入する時には当然必要になります。

ビーコンとはWikipediaより)
積雪時における登山や山スキーなど、雪崩に遭遇する危険のある場合に携行する小型の機器であり、電波の発射及び受信が可能である。「アバランチトランシーバー(Avalanche transceiver)」とも呼ばれる。同行者が雪崩に巻き込まれ雪の中に埋没してしまった場合、埋没した人が携行しているビーコンから発射される電波を救助者のビーコンで受信することにより、埋没した人の位置を探索することができる。


ロープウェイ山頂駅でも、パトロール事務所に寄って今日の予定を報告します。




  


本白根第2ロマンスリフト(326.89m)に乗車し、トドマツコースを少し降りたところからスノーシューで入山します。




  


ここで、スタローン将太さんがスノーボードを分解し始めました。あっという間にバラバラになり、真っ二つになった板にクライミングスキンシールを貼り付けます。これはスプリットボードと言って、なんとスノーボードがいとも簡単に山スキーになってしまうのです。




  


シールだけでは無くてさらにクランポンという爪をつけます。これでよっぽどの直登斜面でない限りはスイスイ登って行けるそうです。右の緩やかな尾根を登って行きます。




  


夏に似たような景色を見ています。本白根山探勝歩道の少し上を歩いています。自然観察しながら先に進みます。




  


最後に少しだけ山頂手前らしい急斜面があります。







本白根山山頂(2,171m)からの眺めです。夏の時期は絶対に立ち入ることが許されません。雪がある今の時期だけの眺めです。




  


尾根沿いをそのまま進みます。スキーヤー/スノーボーダーなら思わずコマクサ火口原の中に滑りたくなってしまうでしょう。練習にはちょうど良い斜面です。




  


背の高くない針葉樹林帯を進み、歩道最高地点(2,154m)へ。




  


本白根山探勝歩道を展望所方面に進みます。




  


ガスも徐々に晴れてきました。







この広い火口は、コマクサ火口原といいます。この中(奥)に中央火口、いわゆる空釜がある訳です。このコマクサ火口原で、その昔、林野庁によりコマクサの栽培がおこなわれていました。




  


雲上散歩と景色を楽しみながら進みます。







コマクサ火口原の中に降り立ちます。




  


そして、展望所方面に進みます。今年は雪が少なかったためか、この辺りは木道やガレ地が露出してしまっていました。スノーシューを脱いでつぼ足で歩かなくてはならない状況でした。







ここにきて、浅間山方面の霞がかなり晴れてきました。あの稜線を私たちは歩いてきました。




  


展望所で一息入れて、鏡池方面に進みます。







コロシアムのような中央火口(空釜)の景色とも、ここでお別れです。




  


鏡池に向かいます。ここはハイマツの群落があるところです。混み合った森を抜けると、







鏡池火口です。草津白根山は火口だらけの山なのです。




  


美しいV字、まるで鶴のようにも見える立ち枯れの木がありました。ここから下りて行くのですが、樹木が混み合っていてなかなか大変なルートでした。もっと早くに左に下りるべきです。







少し左に戻りながら歩き、樹木間が広がった歩きやすい森を見つけました。




  


トドマツコースの合流地点付近に出て、登ります。




  


最後は本白根第2ロマンスリフトと白根火山ロープウェイを乗り継いで帰ります。




このコースは、ゴンドラとリフトでかなり高い位置に運んでくれることもあり、コースとしては楽なコースです。しかし、付近には硫化水素発生地点もあり、地形や天候のことを熟知した地元のガイド同伴が必須です。


それらがクリアーできれば、神秘的な景観と雲上散歩が楽しめる、癒しと開放感あふれるコースです。ぜひお越しになってくださいませ。


本白根山とお釜めぐり スノーシューコースは4月中旬までのご案内が可能です。
もし宜しければ、エコツアープロにご案内させてくださいませ。


本白根山とお釜めぐり スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/kusatsu_motoshirane01/index.html




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