草津ロイヤルコースでスノーシュー自然観察
本白根山スノーシューの後、草津ロイヤルコースに少し立ち寄り、自然観察素材を確認しておきました。
ホテルヴィレッジ様の駐車場から森に入ります。ホテル関係者の方で、このようなオブジェを組むのが好きな方がいて、このコースでは他にもこの「自然木の衝立(ついたて)」があります。私はこういうの大好きです。
サワラの葉の裏にある気孔帯は、Xの文字に見えると言われています。確かに、下に落ちている葉は細いX型をしていますが、生きている葉の場合はこのように太いX型、もしくはチョウチョ型に見えます。
これが世にも不思議な樹で、カラマツとコシアブラが合体している樹です。近縁種の樹木の場合はごくまれにあるそうなのですが、広葉樹と針葉樹では他に例があるのでしょうか?
リョウブの樹皮は、いつ見てもアーティスティックです。
ヒノキの気孔帯はYの文字に見えます。ところでこの気孔帯が白いのはワックス成分だそうです。ドライヤーで当てると溶けてしまい、白くなくなるそうです(かわいそうなので生きている葉にはやらないでください)。
案内看板を右に回って、折り返します。冬は看板が変に目立ってしまっていますね。
冬芽も、一つ一つ観察すると面白いものです。ムラサキシキブとオオカメノキかな?
葉痕(ようこん:葉がついていた痕)も観察してみましょうヤマウルシとホオノキ。どちらもハート型です。
カエデの冬芽は真っ赤です。元々、赤い色素を作りだす性質があるのでしょうね。私は、新芽をアントシアニンで守っているような気がしています。
ノリウツギの葉痕は宇宙人の様な、ヒーローの様な感じです。
線香花火のように見えるのはコアジサイの花の跡です。右はノリウツギの花の跡。
さて、このコースの中で最も大きなサワラの樹です。このサワラをどういう風に森林セラピーに使うかは考えどころです。寝転がって上を見上げてみましたが、この時期、何も見通しが悪い針葉樹を下から見上げることは無いと思いました。
夏は素足になる人も多い「そよかぜの広場」も今はしんみりしています。モミ林では香りを楽しみましょう。
苔に触れるのもふわふわしていて気持ちがいいです。ウリハダカエデの樹皮にはいつも見とれてしまいます。
三つ叉のアカマツは、以前よりも元気がなさそうに見えました。枝の一つの不朽が進んでいるようです。
傘モミの広場は、本来はここでカウンセリングなどもできる様に設定されたところですが、イマイチ使えていません。見えすぎてしまっているので、こここそ自然木の衝立を充実していただけるとありがたいなと思いました。